除草剤 DBN(2,6-ジクロロベンゾニトリル)による作物生育障害情報

タイトル 除草剤 DBN(2,6-ジクロロベンゾニトリル)による作物生育障害情報
担当機関 北海道立中央農業試験場
研究課題名
研究期間 1998~2003
研究担当者 大橋優二
中本 洋 
発行年度 2003
要約 土壌混和された DBN は約 50%/年の割合で指数関数的に減少する。メロン、す いかの土壌残留 DBN に対する感受性は、最も感受性が高いかぼちゃに比べて低く、種子 は形成される。ばれいしょ、だいこん、にんじん、レタスも DBN に対する感受性が高い。
キーワード 除草剤、DBN、土壌残留、生育障害
背景・ねらい 除草剤 DBN が散布された樹園地、非農耕地(ハウス周り等)が一般畑地として利用さ れる場合、幾つかの作物に生育障害が散見されている。そこで、土壌に散布された DBN残留性および土壌中の DBN が各種作物の生育に及ぼす影響を明らかにする。
成果の内容・特徴 1. 土壌表面に散布された DBN は半年間で 30~50%まで減少する。土壌混和された DBN
の濃度は指数関数的に低下し、混和時の DBN 濃度が半分になるのに約 1 年間、10 分
の 1 になるのに約 3 年間、100 分の 1 になるには 6~7 年間が必要である(図 1)。 2.ごく低濃度の DBN 残留でも種子が形成されない異常果が発生するかぼちゃでは、 0.03mg/kg でつる長と 1重が低下する。一方、メロン、すいかではつる伸長や果実 肥大の低下が始まる DBN 濃度はかぼちゃに比べて高く、また着果した果実の全てに
種子が形成される(写真 1)。 3.にんじんでは DBN 濃度が 0.07mg/kg で発芽率、根重が低下し、分岐根、こぶ症根が発
生する。ばれいしょでは 0.06mg/kg で収量とライマン価が低下し、レタスとだいこん では各々 0.1、0.07mg/kg で収量が低下する。その他の作物では DBN 濃度が 0.2mg/kg 以上から生育、収量が低下する。
4.かぼちゃは DBN代謝物である BAM(2,6-ジクロロベンズアミド)、DBacid(2,6-ジ クロロ安息香酸)の散布によって生育量が低下し、果実の肥大も抑制される。しかし、実内部に種子が形成され、水浸症状は認められない。
5.以上のことを、DBN 残留濃度水準に対応した作物生育障害情報として表 1 に示す。
成果の活用面・留意点 1.土壌残留 DBN による生育障害が疑われる作物の生育診断に活用できる。 2.DBN による生育障害の最終診断では、土壌あるいは作物体の機器分析を実施する。 3.畑地利用を予定している土地には、非農耕地、樹園地用の DBN 含有除草剤を使用し
ない。 4.畑用 DBN 含有除草剤を使用した畑では、廃耕、土壌混和せずに適用作物(大麦、小
麦)の作付けを継続し、土壌中の DBN を十分揮散・消失させてから、後作物を栽培 することが望ましい。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000119
カテゴリ 大麦 かぼちゃ 除草剤 すいか だいこん にんじん ばれいしょ メロン レタス その他の作物

この記事は