コマツナの品種特性とクリーン栽培事例

タイトル コマツナの品種特性とクリーン栽培事例
担当機関 北海道立花
研究課題名
研究期間 2000~2003
研究担当者 岸田幸也
橋本直樹
兼平 修
小松 勉
杉山 裕
川岸康司
土肥精司(石狩中部農改)
桃野 寛
藤倉潤治
福寿智幸(石狩中部農改)
目黒孝司
発行年度 2003
要約 北海道におけるコマツナの品種特性を作型別に明示した。また、防虫ネット を利用することで殺虫剤散布回数を1~2回省略でき、ハウス栽培では土壌残存窒素 1mg/100g 当たり施肥窒素 1kg/10a減肥栽培が可能である。
キーワード コマツナ、防虫ネット、減肥栽培
背景・ねらい 北海道では新しい品目であるコマツナについて、民間育成 38 品種の作型別品種特性を比較する。また、防虫ネットを利用した露地・ハウス栽培での減農薬栽培の可能性と と、収穫跡地の土壌残存窒素量を簡易測定して施肥窒素量を減肥する栽培法を提示した。
成果の内容・特徴 1.春まき作型は、年間で最も一株重が多くなり、葉色も濃くなり、葉形も袴が出来やすい。こまつなの花芽分化は低温感応性であり、さらに早い作型では抽台の可能性が あるが、4月まきでは抽台は見られなかった。葉色が濃く、葉艶があり、立性で、葉 巻が少ない等優れた特性を有する「よかった菜」の収量性は概ね「さおり」と同程度 である(表1)。
2.夏まき作型の収穫迄日数は20~24日程度で、収穫期幅も短いため計画的な作付が求 められる。葉色は薄くなり、葉柄も細く、株張りは劣る。また、虫害も多くなる時期 である。「わかみ」は草姿が立性であり、葉巻は中程度であり、収穫作業性に優れ、 葉色は「さおり」よりやや濃い。「浜ちゃん」は「わかみ」よりやや収量性は劣るが、 立性で葉色が極めて濃い特性を有する。
3.秋まき作型は、生育後半に低温期となるため、品種によっては収穫期に達しないこ ともある。一方、株重、葉色等は夏まき作型に比べ優れるが、春まき作型には及ばな い。「裕次郎」は「さおり」と比べて早生になる特性を有し、「浜ちゃん」と概ね同等収量性を示すが、草姿は立性で、葉艶があるがやや葉巻しやすい。
4.露地での防虫ネットによるトンネルおよびべたがけ栽培は、無被覆栽培と比べると、 鱗翅目幼虫の被害株の発生を軽減し、殺虫剤の使用回数を1~2回省略できる(表2)。 側窓に防虫ネットを取り付けたハウス栽培では、鱗翅目幼虫の寄生虫数が低下するが、 防虫ネットを使用することで無ネット区より生育は早まる傾向にある。
5.ハウス栽培では、1作目に北海道の施肥基準である窒素施肥量 12kg/10a を施用し、 次の作型から、土壌残存窒素量 1mg/100g に対し窒素施肥量 1kg/10a を目途に 3kg/10a 減 肥しても生育・収量等に大差は認められない(表 3)。
成果の活用面・留意点 1)品種特性データの利用にあたっては作型や年次による気象条件の違いを考慮する。
2)肥培管理と硝酸含量の低減技術については未検討。
カテゴリ 簡易測定 くり こまつな 施肥 農薬 肥培管理 品種

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