花き栽培における雪冷房システムの開発

タイトル 花き栽培における雪冷房システムの開発
担当機関
研究課題名
研究期間 2002~2003
研究担当者 生方雅男
発行年度 2003
要約 雪の冷熱を利用した冷房システムにより電気利用に比べ設備費は 60 - 90 %、電 力消費量は 66 - 90%削減できる。またデルフィニウムなどの育苗や定植後の冷房、地中 冷房効果についても実証。
キーワード 雪、冷房、花き栽培、花き育苗、デルフィニウム、ラークスパー
背景・ねらい 環境負荷の少ない雪の冷熱利用による冷房を花き栽培に利用し、冷熱の取り出し方およ び花きの生育に対する効果を実証する。
成果の内容・特徴 1.貯雪方法、冷却方法の検討
(1)貯雪ハウス内(図1)の雪は断熱シート 3 枚で 9 月上旬まで残存。しかし断熱シー ト1枚では 7 月末までしか雪が残らず、断熱シートは3枚必要である。(図3)
(2)水を入れたトレンチ(図2)に約 2 tの雪を投入し 7 月中下旬に夜間地中冷却に利 用した時、投入した雪は 7 日間残存する。
(3)夜間(18:00 から 6:00 まで)トンネル内冷房での夜間気温は無冷房に比べ約 3 °C、 地温(5cm)で約 1.5 °C低下する。夜間地中冷房では 2 - 3 °Cの夜間地温が低下する。
(4)ハウス内雪貯蔵(9 × 20 mハウス)では平年並みの気温であれば 7 月中 20 日間の 夜冷育苗(6 × 20 mハウス)での利用が可能である。
2.花きに対する冷房の効果
(1)夜間底面冷房苗による切花の品質は夜冷育苗と比較してデルフィニウムで同等、ラ ークスパーではやや及ばないものの無処理よりは良い。
(2)定植後の夜間冷房により生育はやや遅れるが切り花品質が向上する。
(3)夜間地中冷却によりデルフィニウム、スターチス切花の品質向上効果があるが、品 目、品種により効果に差が見られ一部の品目では認められない。
3.経済性評価
(1)ハウス内雪貯蔵の設備投資は電気利用の 40 %、トレンチ貯蔵の場合は 10 %となっ た。電力消費量は電気利用の 33 %、トレンチ貯蔵の場合は 10 %である。
(2)切花当たりのコスト計算ではハウス貯雪や定植後の冷房ではコストが高くなり導入 が困難である(表1)。
(3)苗の冷房コストはトレンチ貯蔵で1円前後となり実用性が高い(表2)。
成果の活用面・留意点 冬期間の積雪が十分にある地帯に適応する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010000048
カテゴリ 育苗 コスト 栽培技術 スターチス デルフィニウム 品種 ラークスパー

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