要約 青森県周辺海域におけるキアンコウの買付け・解剖を要しない年齢査定と性判別の手法を検証した。年齢査定は、背鰭第一棘の付け根付近横断面のエッチング処理やメチレンブルー染色等の手法を併用して、脊椎骨...
要約 サンマ1歳魚の窒素安定同位体比は日付変更線付近を境に東西で大きく値が異なり、西側は5.6~9.0‰であったのに対し、東側では7.0~14.0‰と高い値であった。餌生物の値(5‰)からは西経域...
季節移動率を考慮した震災後の福島県沖ケムシカジカの資源量推定
要約 季節移動率を考慮して資源量推定を行えるプロダクションモデルを開発した。2000~2009年の福島県沖で刺網及び沖合底びき網(沖底)により漁獲されたケムシカジカの努力量当たり漁獲量(CPUE)を用いて、推定...
要約 近年頻発する異常気象による高水温を予測するため、陸奥湾内に設置されている陸奥湾自動海況観測システム(以下ブイロボット)で観測されたデータと気象庁によるデータを用いて水温予測式を導いた。また別事...
要約 1980年以降のサンマ棒網漁業のCPUE(1操業あたり漁獲量)について、漁船トン数の経年変化、来遊状況の経年変動に影響すると考えられる月、海域、表面水温を考慮した統計モデルを適用して、年以外の影響を補正...
要約 マダラの放射性セシウム濃度(Cs)は2011年級では極めて低く、2010年以前の年級では高齢ほど高かった。主な分布域は陸棚斜面だったが、春季には一部の個体が接岸していた。食性解析の結果、高齢個体が沿岸域で...
要約 「気候変動に伴う水産資源・海況変動予測技術革新と実利用化」において、操業中の漁業者へリアルタイムで好漁場予測情報の発信するだけではなく、漁業者からリアルタイムで漁獲成績報告をシステム側に送信で...
船上あるいは陸上において凍結した高鮮度冷凍サバの鮮度に及ぼす取り扱い条件の影響について
要約 冷凍保管条件が高鮮度冷凍サバの鮮度に及ぼす影響を検討した。入手時は船上凍結サバ、陸上凍結サバとも高鮮度であり、前者がより高鮮度だった。これらのサバを-60~-10℃で凍結保管したところ、K値、ATP割合...
要約 漁期前調査時および漁期に採集したサンマの耳石年輪半径を計測して、地理的・月別の平均値の変化から漁期前に各海域に分布していたサンマが漁場に来遊する時期を推定した。漁期前調査時の年輪半径は西側で大...
キアンコウの出荷前蓄養および活締め処理、 魚体温度管理による鮮度保持技術の開発
要約 キアンコウの鮮度保持技術について検証した。安静蓄養・活締め処理区は苦悶死区と比較して、K値や硬直指数の上昇を約24時間遅延する等の鮮度保持効果が確認された。一方、5℃保存区は0℃保存区と比較して、活...
青森県日本海海域におけるヒラメの稚魚分布密度と漁獲尾数との関係
要約 青森県日本海海域におけるヒラメの稚魚分布密度と漁獲尾数との関係を明らかにするため、桁網調査による着底稚魚の分布密度と漁獲データから推定した発生年別漁獲尾数との関係を解析し、着底稚魚の分布密度が...
要約 稚貝を効率的に採取するために、採苗器の投入時期、場所、水深、付着基質を明らかにした。地まき増殖よりも、養殖で効率的に生産できることが分かった。養殖については、年齢別・篭の種類別の適正収容密度、...
東北海域におけるサメガレイの成長様式および漁獲物の年齢構成の把握
要約 東北地方太平洋岸沖で漁獲されたサメガレイ(図1)の年齢査定を行った結果、最高齢は雄で15歳、雌で22歳と既往の知見より高齢であることが明らかとなった。漁獲物の全長組成は39cmと49cmにピークを持つ二峯...
要約 通電加熱によるナマコの加熱条件等を検討し、通電加熱を利用して市販の優良品に匹敵する疣立ちの良い乾燥ナマコを製造する技術を開発した。 背景・ねらい 通電加熱は食品に通電して食品自体を発熱させる加熱...
要約 ホタテガイ、イカ等の水産加工残渣等から、高付加価値素材であるセラミド及びその誘導体を加工現場において簡便に抽出・濃縮する技術、すなわち粗製セラミド含有脂質抽出技術を開発した。粗製セラミド含有脂...
要約 漁期前調査によるサンマの分布と漁期の旬別漁獲量、CPUEの変化を比較した。その結果、2010年漁期始めの極端な不漁原因は、漁期前の分布が2009年以前と比べて東に偏っていたことで、漁場への来遊が遅れたこと...
要約 2008年8月2日~12月2日までの内、32日間、延べ137区分、計213尾のサバ類を測定した結果、粗脂肪量はマサバ5.12~26.77%、ゴマサバ2.13~26.20%であった。また、両魚種とも粗脂肪量は水揚げ時期、重量との間...
東北地方太平洋岸沖におけるイトヒキダラ加入量の経年変化の把握
要約 東北地方太平洋岸沖(東北海域)においてイトヒキダラの体長組成の経年変化を調べた結果、小型魚の加入は毎年認められるわけではないこと、加入は東北海域南部(宮城~茨城県沖)で起こり、イトヒキダラは成...
要約 水温18℃で蓄養中のヒラメを水温5℃の水槽に温度馴致することなく投入し、1時間後にヒラメを取り上げ即殺することにより、pHの低下が最も緩やかで、死後硬直が遅延し、更にATPが長時間保持されることが明らか...
サイドスキャンソナーを用いた中層トロールのサンマに対する採集効率の推定
要約 サンマ資源量の推定において、調査漁具である中層トロールの採集効率の推定精度を高めることが重要である。2005・2006年10月に岩手県沖のサンマ漁場において、サイドスキャンソナーを用いた音響調査と中層ト...