要約 大腸菌性乳房炎の重症度と大腸菌数の関係は、乳汁中大腸菌数の増加に伴って臨床症状のスコアが有意に増加する傾向を示す。したがって乳汁中の大腸菌数は、大腸菌性乳房炎を防除および管理する上での有用な臨...
ネブライザにより霧状にしたA型インフルエンザウイルスの豚感染実験系
要約 ネブライザによって霧状にした豚インフルエンザウイルス(IAV-S)を含む培養液を豚の呼吸器に感染させるための実験系である。本実験系により、IAV-Sを投与した全ての豚で感染を成立させることができる。 キー...
要約 豚インフルエンザウイルスのHA遺伝子への変異の蓄積あるいは抗原性の異なるウイルスの侵入が、養豚場内でのウイルスの変遷に重要である。 キーワード 豚インフルエンザ、サーベイランス、遺伝子解析、抗原変...
ヨーロッパからベトナムへ越境性伝播した豚インフルエンザウイルス
要約 2016年12月にベトナム南部で発見された豚インフルエンザウイルス(IAV-S)は、ヨーロッパで流行している鳥型H1N2亜型IAV-Sに由来する。国際的な豚の移動に伴って移動するウイルスは、新しい遺伝型のウイルスの...
要約 複数の遺伝子分節に起こった変異とウイルス分離時期、分離場所を合わせて解析することで短期間でのインフルエンザウイルスの地域内での伝播の様子を詳細に解析することができる。 キーワード 高病原性鳥イン...
汎用循環式乾燥機によるトウモロコシ子実の乾燥および水分推定手法
要約 米麦大豆汎用の循環式乾燥機を用いたトウモロコシ子実乾燥は小麦設定など40~50℃の通風温度とすることで、穀温が40℃を上回ることなく乾減率1~2%/hで乾燥可能である。仕上水分の確認には、トウモロコシ仕様...
ヒト由来H7N9亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスはニワトリとアヒルに対する病原性が異なる
要約 中国でヒト感染を起こしたH7N9亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスは、ニワトリに対して高い病原性を示し、感染した個体をほぼ死亡させるが、アヒルに対しては感染し難いうえに感染してもほとんど増殖せ...
要約 水田転換畑における子実用トウモロコシの栽培では、プラウ耕体系を導入することで慣行法のロータリ耕体系より高速作業が可能である。プラウ耕体系で栽培した子実用トウモロコシの生育、子実収量、飼料品質は...
口蹄疫ウイルス感染動物とワクチン投与動物を識別できる市販キットの評価
要約 口蹄疫ウイルス感染動物とワクチン投与動物を識別できる市販キットは、国際獣疫事務局が唯一認定しているキットと同様の特異度および感度を示す。 キーワード 感染、抗体、口蹄疫、ワクチン 背景・ねらい 口...
要約 口蹄疫ウイルスO/JPN/2010株は豚の舌の表側の有棘細胞に感染して水疱病変や潰瘍病変を形成するが、裏側には感染せず、病変を形成しない。診断材料にはウイルスが多量に局在している水疱上皮が適している。 ...
口蹄疫ウイルスO/JPN/2000弱毒株は豚に水疱病変を形成しない
要約 口蹄疫ウイルスO/JPN/2000弱毒株を豚に経口接種した場合、感染はするものの、発熱以外の症状を示さず、水疱病変を形成しない。また鼻汁や唾液へのウイルス排泄もみられない。 キーワード 口蹄疫、口蹄疫ウイ...
要約 新たに分離したACC分解能を有するエンドファイトであるシュードモナス属細菌OFT5を塩ストレスを与えたトマト接種すると、光合成や吸水力の低下が軽減され、生育抑制は緩和される。 キーワード ACC分解能、ト...
豚増殖性腸炎を引き起こしたローソニア菌の国内初となるゲノムドラフト解析
要約 国内で増殖性腸炎を発症した豚の腸管から抽出した核酸を用い、ローソニア菌の全ゲノムドラフト解析を行った結果から、国内の3株は米国で報告された豚由来株2株に比べ遺伝的多様性が大きく、宿主適応に関係す...
要約 豚丹毒菌血清型1および2型を規定する遺伝子領域が明らかになり、さらに、この遺伝子領域内にある5個の遺伝子は、本菌の病原因子である莢膜の発現およびマウスに対する病原性に関与している。 キーワード 豚...
要約 サルモネラ感染防御に関わるタンパク質を国内外の研究機関に先駆けて同定し、安全で高機能なワクチンに利用する。 キーワード サルモネラ、ワクチン、感染防御、家畜・家きん、人獣共通感染症 背景・ねらい ...
アーバスキュラー菌根菌によって吸収されたカドミウムは地上部に移行しにくい
要約 アーバスキュラー菌根菌(AM菌)は宿主にカドミウム(Cd)耐性を付与する。そのメカニズムはAM菌共生によるリン栄養改善・宿主の生育促進以外に、AM菌菌糸が吸収したCdをAM菌組織内に留めて地上部への転流を抑制...
牛病原細菌Histophilus somni野外分離株の遺伝的多様性と時間的変遷
要約 牛に様々な病気を引き起こす病原細菌Histophilus somniは遺伝的に多様である。国内では、1989年以前は遺伝的に近縁な菌株による髄膜脳脊髄炎が多発しているが、1990年以降は多様な菌株による呼吸器...
食餌中の蛋白質欠乏はヒトロタウイルス弱毒生ワクチンの効果を減弱する
要約 ヒト健康乳児由来糞便細菌叢移植豚において、食餌中の蛋白質欠乏はヒトロタウイルス弱毒生ワクチン接種後の免疫応答を減弱させ、強毒株攻撃後の下痢発症率上昇と発症期間の延長、ならびにウイルス排泄量の増...
豚デルタコロナウイルスは豚に下痢を引き起こす病原体の一つである
要約 豚デルタコロナウイルスは遅くとも2014年2月には海外から我が国に侵入し、蔓延していたと考えられる。また、単独感染で下痢を引き起こすため、他の豚下痢症ウイルスとの類症鑑別を要する。 キーワード 豚デ...
牛パピローマウイルス2型感染が牛の筋線維芽細胞腫の原因となる
要約 牛の結膜に形成された筋線維芽細胞腫は、ヒトや他の動物の筋線維芽細胞腫と類似した組織学的、免疫組織学的、超微形態的特徴を持つ。本病の原因はこれまで不明であったが、原因解析により牛パピローマウイル...