要約 地球温暖化による生育地の著しい縮小が懸念されているブナの種子の超低温(-170℃)保存技術を確立しました。これにより、従来は困難であったブナ種子の長期保存が可能となりました。 背景・ねらい ブナは日...
カラマツの種子をつけやすくする方法の開発―カラマツ苗木の安定供給に向けて―
要約 カラマツは材に強度があるため近年注目され、造林のための苗木の需要が高まっていますが、慢性的に苗木が不足しています。その原因は種子不足です。そこで、カラマツに種子をつけやすくする方法を明らかにし...
利用可能なシイタケ原木林の判定技術及び樹木への放射性セシウム吸収抑制技術の開発
要約 伐倒せずに樹木の放射性セシウム濃度を検査する装置とシイタケ原木林としての利用可否を判定する手法を開発しました。また、樹木への放射性セシウム吸収を抑制する手法を開発しました。 背景・ねらい 放射性...
遺伝情報を利用して気候変動による樹木の分布変化を明らかにする
要約 日本の森林の重要な構成樹種であるスダジイとモミ属 3 種を対象に、遺伝情報や種の分布情報、気候要因を複合的に解析し、これらの種が過去の気候変動の過程でいかに分布を変えて現在に至ったのかを明らかに...
要約 トドマツの樹皮には化粧品や香料等の原料として有用な成分(β - フェランドレン、cis- アビエノール)が含まれることを発見し、それらを環境に配慮しながら効率的に抽出する手法を開発しまし...
スギ材から製造した新素材「改質リグニン」を用いた自動車の開発
要約 スギ材から製造した新素材「改質リグニン」を用いて優れた性能を持つ繊維強化材を開発し、それをボンネット等の自動車用部材として利用した世界初の自動車の試作に成功しました。 背景・ねらい スギ材の約3...
木材の美しさを長持ちさせるセルロースナノファイバー配合塗料の開発
要約 セルロースナノファイバーを混ぜ合わせることで、木材の美しさを長持ちさせる塗料を開発しました。 背景・ねらい セルロースナノファイバー(CNF)は、木材の主成分であるセルロースをナノサイズまでほぐし...
樹種のバリエーション拡大と耐火基準クリアで、国産CLTの普及を促進
要約 CLT の強度データを国土交通省指定の強度データに反映させるとともに CLT に 2 時間の火災に耐える性能を付与する技術を開発しました。これらの成果は、CLT 建築物の普及と地域材の市場拡大に寄与します。 ...
木材の繊維に直交する(横)方向の変形や破壊現象へ影響する因子を探る
要約 木材の乾燥や変形加工の制御に不可欠な情報となる繊維に直交する(横)方向の力学的性質への影響因子を評価する手法を確立し、木材中の破壊されやすい部位や変形しやすい条件を組織構造の観点から明らかにし...
燃料用丸太の天然乾燥に必要な日数を簡便に推定するツールを開発
要約 燃料用木質チップの原料となる丸太の天然乾燥試験を行い、丸太をチップ化する前に屋外でどのくらいの期間乾燥すればいいのかを把握できるツールを開発しました。 背景・ねらい 燃料用木質チップは含水率が低...
要約 森林への多様な要求・価値を対立させることなく効果的・持続的に満たすには、新興のスポーツ・レジャー利用側の森林管理への貢献と、森林経営側のリスクを軽減する制度構築が必要となることを明らかにしまし...
要約 わが国の共同住宅の多くは 1970 ~ 1980 年代に建設されており、老朽化対策が課題となっています。そこで、木造建築と減築を活用して、少ない費用でリニューアルする手法を提案しました。 背景・ねらい わが...
要約 先山と土場の間の往復走行と、荷おろし作業を自動で行い、スイッチバック走行にも対応した自動走行フォワーダを開発しました。本車両は伐出作業の労働力不足解消だけでなく、作業者の安全性向上にも貢献しま...
要約 上木伐採によるトドマツ前生稚樹への障害は、急激な光強度の増大による光阻害が原因であることを明らかにしました。トドマツ前生稚樹の天然更新を促進するためには、保残木により光阻害を回避することが有効...
要約 シイタケの栽培には菌床栽培と原木栽培がありますが、どちらの栽培方法でも害虫が発生します。これらの害虫を、化学農薬ではなく、天敵微生物をつかって防除する方法を確立しました。 背景・ねらい シイタケ...
世界自然遺産候補の奄美とやんばるの森で、生物多様性の保全と森林利用の調和をはかる
要約 国内屈指の生物多様性ホットスポットである奄美大島とやんばるの森で、地域を象徴する希少種の生態を明らかにするとともに、生物多様性の保全と森林利用との調和をはかる森林管理を提案しました。 背景・ね...
要約 中央アマゾンの熱帯林でインパクトを最小限に抑える択伐施業を行うと、残された樹木が成長することによって地上部バイオマスは約 14 年で回復するため、森林の炭素蓄積量を維持しながら管理できることがわか...
永久凍土の凹凸地形面の形成過程を年輪から復元し、温暖化影響を予測
要約 有機物が分厚く堆積した凹凸地形面を持つ永久凍土への温暖化の影響を解明するため、凹凸の形成過程を年輪から復元しました。温暖化は短期的には凹凸の形成を加速し、長期的には崩壊を招くことを発見しました...
要約 福島第一原発事故後の 2012 年から 2016 年までの、野生山菜 19 種の放射性セシウム濃度の経年変化の傾向を明らかにしました。 背景・ねらい 福島第一原発事故で野外に放出された放射性セシウムは、放射性崩...
要約 太陽エネルギー量と降水量から判定した森林火災発生危険日数の地図を作りました。危険日数は、新植地では林齢 20 年以上の森林と比べ 7 倍程度、危険日数の多い地域では少ない地域と比べ最大で 3 倍程度にな...