微生物農薬を主体とした体系散布によるナス灰色かび病の防除と耐性菌抑制
要約 ナス灰色かび病の環境に優しい防除手法として、微生物農薬(バチルス ズブチリス水和剤、商品名:ボトキラー水和剤)を組み入れた体系散布により、化学合成農薬の使用を削減し慣行と同等の防除効果を維持し...
要約 小麦赤さび病は特に上位2葉での発病が収量に及ぼす影響が大きく、被害許容水準は乳熟期の止葉の被害面積率が5%、開花始の止葉の病葉率が25%である。本病に対する抵抗性が「弱」の品種では、止葉抽出~穂...
要約 ユリ類葉枯病菌の分生子形成は近紫外光に強く依存している。このため、近紫外線除去フィルムを用いて、育苗期の葉枯病が防除できる。 背景・ねらい 葉枯病はユリ類の重要病害で、育苗期から発生する。本病...
要約 ニホンナシの主要病害である黒星病の減殺菌剤防除体系を基本とし、輪紋病など他病害の防除適期には黒星病にも効果のある薬剤を選択し、さらに、落葉の除去、鱗片発病芽の切除等による耕種的防除と殺菌剤の残...
要約 長崎県下のバレイショ栽培圃場からメタラキシル剤に耐性のジャガイモ疫病菌が分離された。県下各地より得た疫病菌は17菌株中12菌株が耐性を示し、耐性菌に対するメタラキシルのMIC値はいずれも200μg/ml以上...
コンニャク根腐病菌のメタラキシル耐性検定法の確立と耐性菌の出現
要約 コンニャク根腐病の主要防除薬剤であるメタラキシル剤の防除効果が低下する事例が発生し、その原因として耐性菌の出現が確認された。また、感受性の検定方法として、V-8ジュース寒天培地に接種菌株を置床す...
豆類の灰色かび病菌におけるフルアジナム剤耐性の出現とその緊急対応
要約 豆類の灰色かび病の基幹防除薬剤であるフルアジナム剤に耐性菌が出現した。緊急的な菜豆の防除対策としてジカルボキシイミド剤およびジエトフェンカルブ・チオファネートメチル剤を用いた防除体系を示した。...
キュウリべと病菌のストロビルリン系薬剤耐性菌とチトクロームbのアミノ酸置換
要約 キュウリべと病菌のストロビルリン系薬剤耐性には,チトクロームb遺伝子の変異が関係し,耐性菌ではチトクロームbのアミノ酸がグリシンからアラニンに置換している。 背景・ねらい 最近,天然物をリード...
要約 催芽器を改良した温湯処理器による温湯浸漬処理(60℃、10~15分間)は、いもち病、もみ枯細菌病、イネシンガレセンチュウ防除に有効である。 背景・ねらい 化学農薬による水稲の種子消毒は、一部の病害に対...
要約 ナシ黒星病防除において保護殺菌剤である有機銅剤による萌芽直前防除は、生育初期の発病抑制対策として重要であり、生育初期のDMI剤による防除効果の安定を図ることができる。佐賀県果樹試験場・病害虫研究...
要約 降雨に基づいてキク白さび病の感染時期を推定し、キクの中位葉以上の葉表に7日以上の間隔で病斑抑制効果の高いDMI剤を散布すれば、慣行散布と同等の防除効果が認められ、薬量が約70%削減できる。 背景・...
PCR法を利用した菌の薬剤耐性遺伝子のブドウ晩腐病斑からの検出
要約
イネいもち病菌は菌糸融合によって病原性変異レースを発生させる
要約 イネいもち病菌は菌糸融合によって遺伝的組換えを行い、2つの母菌の病原性を併せ持った変異レースを発生させる。変異レースは単核、単相でその病原性は安しており、胞子形成、病斑長、圃場における病勢進展...
要約 オオムギ斑葉病の防除法として、出穂期20~30日後の殺菌剤散布により、種子感染を防止することができ、本病に対する種子消毒を省略できる。また、出穂期20日後頃(4月下旬)の散布ではうどんこ病との同時防...
青森県におけるフェニルアマイド系薬剤耐性ジャガイモ疫病菌の出現
要約 青森県南部地域において、ジャガイモ疫病菌のフェニルアマイド系殺菌剤に対する耐性菌が出現している。 背景・ねらい 青森県南部地域において、平成6年頃からジャガイモ疫病が多発する傾向が認められ、
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要約 先端を湿らせた楊枝で、灰色かび病罹病組織に形成された分生胞子に軽く触れて胞子を付着させる。これを6種類の検定薬剤の入った灰色かび病菌選択培地(SBc)に突き刺すことで、菌糸伸長の有無により薬剤耐性...
ナシ黒斑病のポリオキシン耐性菌に対する薬剤の連合作用による防除効果
要約 ナシ黒斑病のポリオキシン耐性菌に対し、Gisi et al.の方法で薬剤の連合作用による効果を評価した結果、イミノクタジン酢酸塩・ポリオキシン混合剤では相乗効果が、また有機銅・ポリオキシン混合剤では相加...
要約 イチゴうどんこ病は、育苗中や栽培中のイチゴを気温30~35℃の高温条件に置くことによって発病を抑制できる。また、処理前にDBEDC乳剤やミクロブタニル水和剤などの薬剤を散布すると補完効果がある。 背景...
要約 1997年に県内で分離された褐条病菌のすべてがオキソリニック酸に、その76%がカスガマイシンに耐性である。また、1996・97年に本県を含む1府5県で分離されたもみ枯細菌病菌の82%がオキソリニック酸に耐性...
胞子トラップ法及び選択培地を用いた灰色かび病薬剤耐性菌のモニタリング法
要約 塩素酸カリウム及び検定薬剤を添加し選択性を向上させた灰色かび病菌選択培地(SBc)を用い、吸引式胞子採集器でサンプリングした結果、簡易、迅速に薬剤別の耐性菌のモニタリングが可能で、防除薬剤の選定に...