クビアカツヤカミキリのフェロモン成分を利用したトラップに雌雄成虫が誘引される
要約 モモやウメなどバラ科果樹の害虫であるクビアカツヤカミキリの雄成虫から放出されるフェロモン成分は光学活性な構造を持つ(6R,7S)-(E)-2-シス-6,7-エポキシノネナールであり、合...
要約 緑色蛍光シルクを作る遺伝子組換えカイコについて、第一種使用規程の承認を得て、遺伝子組換えカイコとして世界で初めて養蚕農家での実用的な飼育を可能にすることにより、新たな価値を有する蚕業創出に先鞭...
野菜害虫発生予察用フェロモントラップに混入する非標的チョウ目昆虫識別の手引
要約 オオタバコガ、タバコガ、タマナギンウワバ、ハスモンヨトウ、ヨトウガ、コナガの発生予察用フェロモン剤に誘引される非標的チョウ目昆虫を、写真と見比べて標的種から識別するための手引である。参考情報と...
野外の粘着トラップに捕殺されたコナガ成虫は8日以内までPCRに利用できる
要約 野外に設置する粘着トラップから回収するコナガ成虫を、薬剤抵抗性遺伝子診断等のPCRに利用する場合、放置期間が長いほど紫外線によるDNAの劣化が進むが、放置期間が8日以内であればPCR成功率はほぼ9割を超...
侵入害虫クロテンコナカイガラムシのオス成虫を誘引するフェロモンの構造決定
要約 侵入害虫クロテンコナカイガラムシのメス成虫がオス成虫を誘引する物質(フェロモン)の化学構造は(R)-(?)-セネシオ酸(2,2-ジメチル-3-イソプロピリデンシクロブチル)メチルである。この物質は(+)-&a...
微小害虫の捕食性天敵コヒメハナカメムシ足跡フェロモンの化学構造
要約 アザミウマ類などの捕食性天敵コヒメハナカメムシのオスは、配偶者探索においてメスの足跡に含まれる匂い物質を利用している。この物質は成熟メスの...
要約 ナラ林を伐採し、丸太を大量に集積しておとりとして、カシノナガキクイムシを誘引する防除法を開発しました。使用した丸太は、使用後チップとして利用して低コスト化につなげ、伐採したナラ林は多様な種から...
果樹害虫チャバネアオカメムシの増殖地からの離脱と飛来を予察する簡易手法
要約 果樹害虫チャバネアオカメムシの増殖地であるヒノキ植林地などに、合成集合フェロモンと粘着シートから作るトラップを設置し、誘引・捕獲される幼虫数をモニタリングすると、本種新成虫の果樹園への飛来時期...
侵入害虫バナナコナカイガラムシの検疫に役立つフェロモントラップの開発
要約 沖縄県に侵入し、様々な果樹を加害しつつあるバナナコナカイガラムシを強力に誘引するフェロモン成分の構造を解明し、その発生を簡単に検出できるフェロモントラップを開発しました。分布拡大の防止に向け、...
発生予察用フェロモントラップでタバコガ類と誤認されやすいチョウ目昆虫
要約 オオタバコガ発生予察用フェロモン剤にはオオタバコガのほか10種以上のチョウ目昆虫が誘引される。そのうち越冬世代のフタオビキヨトウとウラギンキヨトウは、越冬世代のオオタバコガと誤認される危険性が高...
交信かく乱剤を設置したモモ圃場におけるモモハモグリガの発生消長調査法
要約 交信かく乱剤を設置したモモ圃場において、交信かく乱剤のディスペンサー5本を性フェロモントラップの誘引源に使用することでモモハモグリガのオス成虫の発生消長を把握できる。この時、誘引源として用いる...
合成フェロモン剤を利用したフィールドサーバによるクモヘリカメムシの自動計数法
要約 フェロモン剤を貼った非粘着の観察板に誘引される害虫数を画像処理によって計数する。フィールドサーバのシステムを利用することで、画像の定期的な取得・データ転送・解析処理を自動的に行うことができ、遠...
要約 サトウキビの害虫であるケブカアカチャコガネの生態解明を行い、性フェロモンが2-ブタノールであることを明らかにした。これを用いた交信かく乱法による防除法の有効性を室内および野外で確認した。 キーワ...
アカスジカスミカメ性フェロモン製剤と試作製剤によるデータの変換方法
要約 アカスジカスミカメ性フェロモンの試作製剤による誘殺数は雄誘殺数×1.27+0.23、または総誘殺数×1.31+0.21とすることで市販製剤による誘殺数に簡易的に変換可能である。 キーワード 発生予察、斑...
斑点米カメムシ、アカスジカスミカメの持続性合成フェロモン剤の開発
要約 アカスジカスミカメのフェロモン成分の化合物をポリエチレンチューブに充填したチューブ製剤は、合成フェロモン剤としておよそ1ヶ月間アカスジカスミカメの雄成虫を誘引することができる。 キーワード アカ...
要約 マツモトコナカイガラムシのフェロモンは、他のコナカイガラムシ類のフェロモン(モノテルペン)とは全く異なるヘミテルペン系化合物であることを明らかにしました。この物質は簡単に合成できるため、本種の...
イチモンジカメムシ雄成虫が放出するフェロモン成分比は日齢によって変化する
要約 イチモンジカメムシ雄成虫は3成分からなるフェロモンを放出するが、その放出量は個体間で大きく異なる。また、その成分比は羽化後日齢によって変化し、β-sesquiphellandreneの割合は日齢とともに増加す...
ハスモンヨトウのオスは中国などから九州・韓国南部へ長距離移動する
要約 ハスモンヨトウのオスは、5月から7月中旬の初夏までの期間に、低気圧や前線の南部に発生する南西風を利用して、九州や韓国南部に飛来することがあると推定される。その飛来源は、流跡線解析などから本種が周...
要約 日本の広葉樹林に大きな被害を与えているナラ枯れ。その被害地を前年に予測し、病原菌の運び屋カシノナガキクイムシをつかまえる「おとり木トラップ」を設置し早期に被害を防除するシステムを開発しました。...
ナシマルカイガラムシ歩行幼虫の発生量はフェロモントラップによる雄成虫誘殺数で推測できる
要約 ナシマルカイガラムシ歩行幼虫発生量は殺虫剤無散布条件下では指数関数的に増加する。年間の歩行幼虫発生量はフェロモントラップによる雄成虫誘殺数から推測できる。 キーワード ナシマルカイガラムシ、フェ...