日本の輸入植物検疫のための病害虫リスクアナリシス(PRA)のフレームワーク
要約 輸入許可制を採らない我が国の植物検疫制度に適したPRAのフレームワークは、検疫有害動植物リスト作成のための病害虫種を対象とするPRAと、検疫措置を決めるための経路を対象とするPRAの組み合わせからなる...
要約 三重県の観葉植物栽培施設内で発生したヘデラの害虫について分類学的研究を行った結果、未知の種であることが判明したため、新種ヘデラアカアシカタゾウムシMetapocyrtus (Trachycyrtus)<...
チャの侵入新害虫チャトゲコナジラミとカンキツ害虫ミカントゲコナジラミの識別法
要約 チャの新害虫チャトゲコナジラミは、カンキツ害虫ミカントゲコナジラミとは遺伝的に異なる別種の侵入害虫である。両種は、mt-COI遺伝子、成虫前翅の白紋数、4齢幼虫外縁の白帯幅の違いなどにより識別できる...
輸出上の障害となるコーヒーオオハリセンチュウの植木産地からの初記録
要約 千葉県植木生産ほ場内のイヌツゲ根辺土壌から検出されたオオハリセンチュウは、植木・盆栽類の海外輸出に際し輸入国植物検疫で厳しい検疫措置の対象となる本邦未記録のコーヒーオオハリセンチュウおよび未記...
要約 クリの主要害虫であるクリシギゾウムシを、高圧炭酸ガスを用いて殺虫する。温度25℃、圧力3MPaの条件下で30分処理後、ガスを10分かけて放出するとクリシギゾウムシはほぼ完全に殺虫できる。 キーワード 臭...
国内カンキツ樹からのカクヘキシア病病原ウイロイドの検出と遺伝子診断
要約 海外では重要病害として知られるが国内での発生は確認されていなかったカンキツカクヘキシア病の病原であるホップ矮化ウイロイドの変異株は国内に局在して分布し、遺伝子診断法によって特異的に検出できる...
侵入害虫クロテンオオメンコガ(新称)の国内における広範囲での発生確認
要約 クロテンオオメンコガ(新称)はチョウ目ヒロズコガ科に属し,海外では観賞用植物,バナナ,サツマイモ,トウモロコシなどの害虫として知られている。これまで,わが国では小笠原での採集記録のみであったが...
Bactrocera属ミバエ類の分子系統解析と分子分類法の開発
要約 植物検疫上の最重要害虫であり、分類や同定に混乱が見られるBactrocera属ミバエ類について、アジア太平洋域に生息する主要種のミトコンドリアDNAの塩基配列における多様性を解析すると共に、それらのデータ...
害虫の侵入定着を防止し所定の安全レベルを達成するための植物検疫強度の推定法
要約 繁殖可能な害虫の国内への侵入確率の推定式,及び侵入確率を所定のレベル以下に低下させるのに必要なサンプリング検査と検疫処理の組み合わせを決定するための式を導いた。これらの式と害虫の定着確率から,...
数種キンポウゲ科およびナス科植物から分離されたVerticillium tricorpusの病原性
要約 千葉県内で栽培されていたアネモネ、ラナンキュラス、デルフィニウム、ニゲラ、トマトおよび市販のジャガイモから、植物検疫上特定重要病害に指定されていたV.tricorpusが分離された。分離菌の病原性はない...
リボゾームDNA領域の変異に基づくTetranychus属ハダニ類4種の同定法
要約 PCR法により増幅したリボゾームDNAのスペーサー領域を制限酵素DraⅠおよびAfaⅠで切断し、その断片長を比較することにより、形態観察による同定が困難なTetranychus属ハダニ類4種の雌成虫が判別できる。 背景...
要約 輸出植物検疫におけるサンプリング検査の際に検疫害虫だけでなく検疫害虫の加害痕も対象として荷口の合格・不合格を決定する場合の検査効果に関する推定式を提案する。加害痕を利用することによりその検査...
要約 わが国の輸入植物検疫によって病害虫の侵入がどの程度阻止されているかを推定するための確率モデルを提案した。輸入植物検疫規程で用いられているサンプリング法に適用したところ,この規程は荷口一つ一つ...