要約 直播栽培のみの作付規模限界は、湛水直播においては水利慣行で、乾田直播では適品種が少ないことが主な理由になり減少する。現状の作業体系での規模拡大効果は、移植栽培との組み合わせで認められるが、乾田...
要約 最大分げつ数(理論値)にもとづく散播直播水稲の苗立密度の下限値は、穂数500本/㎡、有効茎歩合65%とした場合、24~46本/㎡となる。また、最高分げつ期の茎数は、一次分げつの最下出現節位の異なる個体...
要約 水稲直播栽培の地域的な導入・定着には、経営改善意向が強く若い農業労働力のある経営を主な対象とするとともに、芽干し、作溝などの重要な栽培管理を確実に実施していくこと、さらにそのための圃場巡回指導...
要約 水稲催芽種子に過酸化石灰を被覆して3日間摂氏20~25度の温度処理を行った後に土中播種すると、被覆当日播種あるいは摂氏10度処理後の播種に比較して出芽速度、出芽率が高まり、土中出芽性が向上する。 背景...
要約 パセリセル成型苗の60日育苗の苗(葉数5枚)を3月下旬に定植すると、5月下旬から収穫ができる。肥効調節型肥料を用いたセル成型苗の培土中窒素肥料濃度は、400mg/リットルが適当で、生育がよく収穫が高い。 背...
要約 水稲直播栽培の導入・定着には、作業のワンマン化など経営改善の目的意識をもつ農家に導入すること、芽干し、作溝などの重要な作業管理のための圃場巡回指導の実施、経営改善や技術に関する情報交換のための...
イネとノビエの出芽特性からみた水稲直播栽培の播種後落水期間と除草剤散布適期
要約 ノビエとイネ種子の温度に対する出芽特性から、播種後10日間の気温を12度C、14度C、16度Cに設定した場合の落水期間と除草剤散布適期の基本的な考え方を明らかにした。 背景・ねらい 水稲の直播栽培では出芽...
要約 水稲の乳苗移植直後から、落水し潤土状態の水管理を行うことで、苗の活着を向上安定させ、安定多収が得られる。 背景・ねらい 冷温被害の受けやすい高標高地域の水稲栽培は、ポットまたは型枠条播き、あるい...
乾田直播水稲におけるフィプロニルフロアブル種子塗抹によるニカメイガの省力防除
要約 乾田直播栽培でのニカメイガ防除を対象として種籾にフィプロニルフロアブルを塗沫 して播種すると、第2世代幼虫による被害まで軽減でき、防除の省力化が期待できる。 背景・ねらい ニカメイガによる被害...
潤土直播栽培の出芽・苗立ち期における鳥害を想定した被害許容苗立ち数
要約 潤土直播栽培では播種後の鳥害によって苗立ち数の減少が問題となるが、1㎡当たり20本以上の苗立ち数が確保されると大きな減収とはならない。 背景・ねらい 水田に直接種籾を播く直播栽培は、省力・低コスト...
水稲直播栽培における不耕起の連続が土壌の理化学性に及ぼす影響
背景・ねらい 耕起・代かきを行わない水稲の不耕起直播栽培では、地力や保水性等土壌の理化学性において、移植栽培とは異なり、それに対応した土壌管理が必要となる。細粒灰色低地土において、削耕方式の不耕起直...
要約 5月上~中旬播「どんとこい」の湛水直播(耕起代かき表層播種)栽培において、収量と倒伏の点から苗立数の許容範囲は、40~100本/m2 である。 背景・ねらい 湛水直播(耕起代かき表層播種)栽培にお...
要約 親植物に多量の窒素を施肥して生産した窒素含有量の高い水稲種子から育た幼植物は、窒素含有量の低い種子から育った幼植物に比べて生育が速く、嫌気条件等の苗立ちに対する条件が厳しい環境でも苗立ち率の低...
要約 落水出芽法では、乾籾重量比100%の過酸化石灰粉粒剤コーティング種子を、代かきした水田に播種深度10㎜程度に播種後、出芽始めまで10~15日間落水管理を行う。従来の5㎜以内の浅播き・播種後湛水栽培の問題...
システム・ダイナミックスモデルによる新技術の普及過程の予測手法
要約 開発された新技術が普及していく様子を表現するシステム・ダイナミックスモデルを作成した。このモデルを用いて水稲直播栽培技術の普及過程を予測した結果、栽培面積の変化は実際の値とよく一致していた。 ...
要約 湛水表面散播直播栽培において産業用無人ヘリコプターを利用して、播種、溝切り、初期除草剤散布、病害虫防除液剤散布、倒伏軽減剤散布を行う省力的な一貫体系を確立した。 背景・ねらい 水稲の省力・低コス...
要約 特別調整水稲カウントを前提とし,兼業農家層に直播を導入する場合,湛水直播では減収率10%以下,不耕起乾田直播(播種作業委託)では減収率15%以下を確保できれば,稲作部門所得が低下せず,しかも生産費が...
「味こだま」の無代かき湛水散播直播栽培における播種適期及び適正苗立ち数
要約 水稲直播適性品種「味こだま」の無粉衣籾での無代かき湛水散播直播栽培において、収量の安定と品質の向上からみた播種適期は5月中旬で、適正苗立ち数の範囲は㎡当たり80~150本である。その場合、播種量は...
要約 全国208の直播実施経営を対象としたアンケート調査によると,営農現場における直播水稲の単収水準は,用排水条件や圃場条件の違い,直播栽培の経験年数等に規定されている。 背景・ねらい 農業労働力の減少や高...
要約 湛水直播において問題となる鳥害について、その発生状況とおもな加害鳥であるカルガモの生息状況について調査した。被害はカルガモの生息域である河川や湖沼に近い圃場ほど発生が多く、またカルガモの密度が...