施設野菜類の主要アブラムシを防除するための2種アブラバチ混合製剤
要約 ナケルクロアブラバチとコレマンアブラバチの1:1混合マミー製剤あるいはバンカー型製剤により、施設野菜類の主要アブラムシであるワタアブラムシ、モモアカアブラムシ、チューリップヒゲナガアブラムシ、ジ...
圧雪処理(雪踏み)は野良イモ対策と秋まき小麦の収量確保の両立を可能にする
要約 圧雪処理(通称:雪踏み)は、断熱材の役割をする積雪内の空気を除いて土壌凍結を促進し、野良イモを防除できる。少雪時の高頻度の圧雪を避ければ、道東の輪作体系でジャガイモの次作として最多の秋まき小麦圃...
圧雪による凍土の発達は融雪水の表面流出を促し硝酸態窒素の溶脱を抑制する
要約 寒冷な地域では、冬にトラクター等を用いた圧雪により土壌凍結深が圃場全体で均一に深くなる。これにより、融雪水の浸透が抑制されて表面流出し、土壌中の硝酸態窒素の溶脱が抑制され、前作に作土層に残留し...
米ぬか施用によるジャガイモそうか病の抑制機構の微生物学的解明
要約 ジャガイモそうか病対策として伝統的に行われている米ぬか施用において、米ぬかは根圏土壌の微生物相を変化させ、そうか病菌に拮抗的な放線菌群を増加させる。 キーワード ジャガイモそうか病、米ぬか、根圏...
要約 カンショ「スズコガネ」は種小いもを圃場に直接植え付ける省力的な直播栽培に適しており、貯蔵性に優れ、線虫抵抗性を備える。焼酎製造時の純アルコール収得量は「コガネセンガン」と同等以上であり、焼酎の...
要約 簡略化したpH(KCl)測定法は土壌酸性を簡易迅速安価に評価できる手法であり、バレイショのそうか病対策のための土壌酸性の指標として、生産者自身による測定や現場での即時診断に活用できる。 キーワード バ...
要約 雪割りによる土壌凍結深の制御技術において、凍結する深さを30cm 前後に制御すると、バレイショの越冬を防ぎつつ、畑からの温室効果ガスの放出や肥料成分の流出も抑えられる。 キーワード 土壌凍結深制御、...
要約 黒ボク土畑への40t/haまでの木炭施用は、土壌表面からの温室効果ガス発生量に影響を及ぼさない。大気中の二酸化炭素に由来する木炭中の炭素は分解し...
おとり植物を用いた土壌中のジャガイモモップトップウイルスの定量評価法
要約 土壌懸濁液の10倍段階希釈液中でおとり植物のミニトマトを3週間栽培後、各希釈段階におけるミニトマト根部からのジャガイモモップトップウイルス(PMTV)の検出数から、最確値法により土壌中のPMTV汚染程度を...
ピーマンでのジャガイモヒゲナガアブラムシ防除のためのギフアブラバチ利用技術
要約 ギフアブラバチは、施設栽培ピーマン等で発生するジャガイモヒゲナガアブラムシ防除のための生物農薬として利用できる。ギフアブラバチの利用法には成虫放飼法とバンカー法があり、バンカー法はジャガイモヒ...
ジャガイモの複葉抽出物による土壌中のそうか病菌の影響評価方法
要約 ジャガイモそうか病汚染圃場及び健全圃場で栽培したジャガイモの複葉抽出物をNMRによるメタボローム解析で比較すると、汚染圃場でクエン酸とギ酸の量比が顕著に低いことが認められる。2種の有機酸の量比から...
バレイショの畝間リビングマルチ栽培は一部のゴミムシ類の生息数を増やす
要約 バレイショの畝間にエン麦野生種をリビングマルチとして栽培すると、慣行栽培と比較して広食性の天敵として期待されるキンナガゴミムシなど一部のゴミムシ類の生息数が増加する。 キーワード バレイショ、リ...
要約 ナスの全ゲノムを解読して得られた8.33億塩基のDNA配列は42,035個の遺伝子を含み、そのうち7,614個はナスに特徴的である。これらの配列や連鎖地図上の位置などの詳細情報をデータベースとして公開している。...
要約 ペチュニアにおいてジャガイモやせいもウイロイドは胚珠または花粉を介して種子伝染する。胚珠内に感染したジャガイモやせいもウイロイドは受粉後の種子発達過程において、胚および胚乳に感染することで種子...
要約 深さ0.5 m までの飽和透水係数の最小値と野良イモの生存率の間に正の相関がある。過湿による野良イモ生存率の低下は、春先の融雪ではなく、暖候期の降雨による高土壌水分下での馬鈴薯塊茎の腐敗により引き起...
要約 開発した千鳥器具などを市販のポテトプランタに装着することで15cm幅の千鳥植えが行える。中粒の種馬鈴薯を対象とし、株間30cmの時、作業速度4km/h程度が可能である。栽植条間と爪の配置を換えることにより...
ナス科対抗植物の短期間栽培によるジャガイモシストセンチュウ密度低減
要約 ナス科のSolanum peruvianumまたはハリナスビを、休閑緑肥として初夏に1kg/10a播種して60~80日間栽培すると、圃場のジャガイモシストセンチュウ密度は20%以下に...
アーバスキュラー菌根菌宿主跡のダイズ栽培ではリン酸施肥を3割削減できる
要約 北海道でダイズを栽培する場合、アーバスキュラー菌根菌の宿主植物栽培跡地ではリン酸施肥を現行基準から3割削減可能である。この技術はダイズ収量水準が標準レベルの場合に適用できる。 キーワード アーバ...
ジャガイモシストセンチュウふ化促進物質の全合成ならびにそのふ化活性
要約 ジャガイモの根由来のふ化促進物質ソラノエクレピンの全合成に成功し、精製物3.8mgを得た。この合成品は1ppb(10-9g/ml)レベルの低濃度でジャガイモシストセンチュウの卵から幼虫を60%程度ふ化さ...
トマトの花芽形成組織における2種ウイロイドの組織内分布の差異
要約 トマトの生殖器官において、トマト退緑萎縮ウイロイドの感染は胚珠にまで至らないが、ジャガイモやせいもウイロイド(PSTVd)は胚珠内部にまで感染する。PSTVd感染トマトで頻発する種子伝染は、胚珠内部にまで...