トールフェスクの季節生産性にみられる遺伝変異と生育環境の交互作用
要約 トールフェスクの栄養系及び品種・系統の季節生産性関連形質において、育種の場(熊本県西合志町)と利用の場(熊本県阿蘇町)で遺伝変異と生育環境との交互作用が認められた。また、交互作用が発現しやすい栄養...
要約 サトウキビ外皮ワックスを分析し、普及品種では高級アルコールの大部分がオクタコサノールであること、ワックスの有機溶媒可溶部分は來雑物の少ない単純な組成であることを明らかにした。 背景・ねらい ...
アフリカ飼養牛の環境適応性と生産性の両遺伝能力を同時に推定する手法
要約 アフリカ飼養牛のトリパノゾーマ及び暑熱等に対する環境適応性の指標として牛群滞在日数をとりあげ、さらに乳等の生産性の遺伝能力を同時に推定する手法を開発した。 背景・ねらい アフリカ熱帯地域の牛は、...
要約 外来遺伝子の導入によりアマノリ類の優良品種を作成するための基礎的知見を得ることを目的に、先ず検出が容易なレポーター遺伝子をプロトプラストに導入する試験を行った。その結果、高等植物の遺伝子導入に...
要約 水稲「関東糯164号」は超多収品種の「タカナリ」の放射線突然変異処理により育成された、インド型の短稈・穂重型の超多収糯系統である。出穂期は「タカナリ」並みで、「日本晴」より早い、中生に属する。一...
インド蚕品種の核多角体病ウイルス及び濃核病ウイルスに対する抵抗性
要約 インド蚕品種のSarupat, NistariおよびMoriaは核多角体病ウイルス(以下、NPV。)に抵抗性が高かった。Sarupat, Nistari, Moria, C. NichiおよびPure Mysoreの5品種は濃核病ウイルス(以下、DNV。)Ⅰ型に抵...
要約 ノイエバエやノサシバエ等の食糞性家畜害虫に対する防除法として、競合現象を利用した生物的防除が有望な手法であることを明らかにした。また、導入および放飼すべき有力競合種の発育生態を提示した。 背景...
要約 ヤーコンをヒマワリに接ぎ木し短日処理を行うことにより、開花が促進され交配育種の遂行に必要な開花数がえられる。 背景・ねらい 南米アンデス原産のキク科植物であるヤーコンは塊根に多量のフラクトオリゴ...
要約 RFLP連関検索に必要な個体別のDNA簡易調製法を確立し、これを用いたノンアイソトープ系でのサザーン法による評価法を確立した。 背景・ねらい バイテク等の新育種法による有用形質の付与技術の開発や、昆虫...
要約 メキシコ中・北部で収集した桑の形態的形質、染色体数、酸性側パーオキシダーゼアイソザイムのタイプを調べたところ、中部で収集した桑から6倍体が7系統発見された。これらの6倍性桑は類似した形態的形質を...
要約 四国裸95号は裸麦の新規用途の開拓、食味の向上を目的に育成したモチ性の裸麦で紫色粒である。早生・短稈・強稈の穂数型の系統であり、子実収量は多肥で高く、精麦適性はやや低い。縞萎縮病に強く、うどんこ...
要約 開花期の低温処理による受精率及び結実性の低下度を検討し、品種特性分類審査基準における低温抵抗性区分への当てはめを試みた結果、抵抗性強の標準品種「キタムスメ」が指数79であったのに対し、「ワセスズ...
背景・ねらい 連鎖地図は遺伝育種研究の基礎となる垂要なものである。永年性の林木では早期検定に利用できるためその重要性は特に大きい。連鎖地図作製には多数の遺伝マーカーが必要である。従来,形態形質やアイ...
カイコのゲノムからのDNA多型を示すクローンのスクリーニング法
要約 RFLP検出用のプローブを単離するためカイコの支108号系統由来のゲノムDNAライブラリーを作出した。このライブラリーのスクリーニング法が確立され、RFLPを検出できるクローンの単離効率が明らかにされた。 ...
要約 だいず幼苗に白絹病菌を接種し、立枯症状および茎に発生する病斑の程度を指標として白絹病抵抗性が簡便かつ短期間で判定できる。 背景・ねらい ダイズ白絹病防除に最も有効かつ要請の多い抵抗性品種の育成を...
要約 いもち病圃場抵抗性の強い品種は、圃場抵抗性の弱い品種に比べて数回の薬剤散布を行った効果に匹敵し、薬剤散布回数の削減が可能である。圃場抵抗性の強い品種の発病抑制効果は、いもち病多発生年ほど大きい...
要約 中国・亜熱帯地域の夏野菜の不足を解消するために、当地域に適する多収・高品質 キュウリ品種の育種を行い、既存の「夏青2号」よりも耐暑性・耐病性に優れ多収で品質の良い「雑交1号」、「雑交2号」及び「雑交3号」...
背景・ねらい 北海道では広葉樹木材工業は基幹的な産業の一つであるが,優良広葉樹資源は減少しており,新品種や新施業法を導入した資源の造成,従来あまり利用されていなかった資源の利用法の開発が求められてい...
要約 クワ縮葉細菌病(Pseudomonas syringae pv. mori)の抵抗性は、古条挿し木葉では温度25℃、湿度95%RH条件で接種7日目、新梢水挿し葉では温度20℃、湿度90%RH条件で接種5日目で判定が可能であり、抵抗性検定方...
要約 四国裸94号はセンボンハダカと同程度の早生で、穂数型の裸麦である。子実収量は多収で粒大は中程度である。粒形は円粒で外観品質が高く、精麦適性はイチバンボシにほぼ匹敵する。縞萎縮病に強く、うどんこ...