イネ種子の主要なリポシキゲナーゼが欠けた品種の探索とその遺伝解析
要約 玄米脂質の酸化・古米化への関与が指摘されているイネ種子のリポキシゲナーゼ(LOX)3が欠失した品種Daw Damを見いだした。次にLOX3は単一遺伝子に支配され、欠失性は劣性であることを明らかにした。 背景...
要約 小麦の蛋白質含量を育種現場適応性の高い近赤外分光法により粉体試料で簡易・迅速に測定するための検量線作成とそのための試料保存条件・粉砕条件・化学分析精度および近赤外分光測定条件などの留意点を明ら...
異なる主要組織適合遺伝子(MHC)を持つ2系統の近交系ウズラの作出
要約 抗体産生能で高低選抜を進めた2系統の近交系日本ウズラは主要組織適合遺伝子複合体(MHC)座もホモ接合体になっていることが明らかとなった。遺伝的に均一でMHC遺伝子がそれぞれ異なるこれらのウズ...
アフリカ飼養牛の環境適応性と生産性の両遺伝能力を同時に推定する手法
要約 アフリカ飼養牛のトリパノゾーマ及び暑熱等に対する環境適応性の指標として牛群滞在日数をとりあげ、さらに乳等の生産性の遺伝能力を同時に推定する手法を開発した。 背景・ねらい アフリカ熱帯地域の牛は、...
要約 水稲「関東糯164号」は超多収品種の「タカナリ」の放射線突然変異処理により育成された、インド型の短稈・穂重型の超多収糯系統である。出穂期は「タカナリ」並みで、「日本晴」より早い、中生に属する。一...
要約 RAPD法を用いてイネのDNA多型連鎖地図を作成する手法を確立した。さらに、標的領域の遺伝子型でF2分離個体をグループ分けし、それぞれのDNAを混合して、標的領域に集中的にマーカーを設定するバルク法を...
要約 キャベツ‘安濃7号’は抵抗性素材と同程度の、根こぶ病と萎黄病に対する抵抗性を持ち、結球性等の一般形質が大幅に向上したので、‘かんらん中間母本農2号’として登録した。 背景・ねらい キャベツの産地...
要約 完熟出荷向き生食用トマト‘桃あかり’は高糖度,甘酸適度で食味が優れ,多収であり,萎ちょう病(レースJ1)と半身萎ちょう病に抵抗性を有する実用品種である. 背景・ねらい 現在,生食用トマトの夏秋...
要約 卵黄重に対する7世代の選抜の結果、実現遺伝率は0.48±0.06、卵黄重と卵重及び卵黄重と卵重に対する卵黄重比の間の実現遺伝相関係数はそれぞれ0.73及び0.50であった。卵黄重を増加させる選抜は、卵黄重及び...
暖地における早期栽培用水稲育種のための遮光法による耐冷性検定法
要約 暖地の早期栽培用水稲品種の障害型冷害に対する耐冷性の簡易な検定法として、早植えと遮光処理を行う方法が有効である。この方法は、暖地で早植えを行い出穂1か月前から自然冷温にさらすと同時に光透過率44%...
炭そ病菌(イチゴ及びシクラメン)の病原力及び宿主感受性の簡易検定法
要約 切断葉裏にイチゴ炭そ病菌及びシクラメン炭そ病菌株の胞子懸濁液を滴下し病原力と宿主感受性を病斑形成と病斑面積で検定する方法を確立した。 背景・ねらい 最近、イチゴやシクラメン炭そ病の被害がとくに顕...
要約 ジャガイモそうか病の抵抗性検定に、抵抗性実生を選抜するための幼苗接種検定、及び抵抗性塊茎を選抜するための人工汚染土検定と萌芽茎接種検定の3種類の検定法を用いると、室内で簡易に交配実生から抵抗...
要約 ジャガイモそうか病の抵抗性検定に、抵抗性実生を選抜するための幼苗接種検定、及び抵抗性塊茎を選抜するための人工汚染土検定と萌芽茎接種検定の3種類の検定法を用いると、室内で簡易に交配実生から抵抗...
要約 「南海121号」は、愛知52号/ミネアサヒの組合せから育成された粳系統で、早生、極良食味、強稈、いもち耐病性中、穂発芽難の特徴がある。このため「日本晴」等の早生品種に替わって福岡県と宮崎県で普及が...
要約 とうもろこし茎葉の消化性は、日射条件による変動の大きな単少糖等の可溶性成分に影響されるため、熟期の異なる品種・系統間差を検定するには、生育ステージ(黄熟中期)を基準にするより、黄熟中期付近の同一...
要約 近赤外分光法により、粉砕をしない状態の全粒小麦および全粒大豆のタンパク質含量をそれぞれ、透過スペクトルを用いて測定精度0.56%および1.42%、反射スペクトルを用いて測定精度0.43%および1.23%で定量分...
要約 草型の異なる水稲品種の中で、雑草に対する競合性に違いが認められ、生育初期の葉面積が大きい「麗江新団黒谷(れいこうしんだんこくや)」、「南京11号」はコナギに対して生育抑制の効果が大きい。また、ノ...
コムギ半数体育種法(トウモロコシ法)の効率化のための温湯除雄法
要約 トウモロコシ法の省力化に有効であると考えられるコムギの温湯除雄法を開発した。処理温度は43℃、処理時間は3~7分間が適当である。 背景・ねらい 半数体育種法の実用化のためには半数体の大量作出技術の...
要約 モデル植物のシロイヌナズナ及び耐干性マメ科作物のササゲから、前者では乾燥後短時間に誘導される16種の遺伝子、後者では乾燥により誘導される10種の遺伝子を単離した。これらの遺伝子の全塩基配列を決定し...
要約 しゅんようは収量性が高い中生種である。シラネコムギと比較して、粉色、麺色は明るい黄色でゆでうどんの官能評価が高く、穂発芽性難で品質は安定する。蛋白質含量がやや低いため止葉抽出期の追肥が必要。...