要約 ウメ「南高」に発生する葉縁えそ病(早期落葉や不完全花の発生を伴う)発症樹からは、アンペロウイルス属の2種のウイルスが高頻度で検出され、病原と推定される。発症樹においては、着果数の減少や果実の小型...
カラムナータイプのリンゴでは根特異的ジオキシゲナーゼ遺伝子が地上部でも発現している
要約 普通樹形のリンゴでは主に根で発現しているジオキシゲナーゼ遺伝子が、カラムナータイプのリンゴでは根に加え、茎頂や葉などの地上部でも発現している。 キーワード リンゴ、樹形、カラムナー、根、突然変異...
要約 リンゴ台木の育種において、挿し木発根性に対して主働的に寄与するQTLに連鎖するDNAマーカーMdo.chr17.5の遺伝子型を指標として、休眠枝挿しによる発...
高糖度で外観に優れ、種なし栽培可能なカキ新品種「麗玉」(れいぎょく)
要約 カキ新品種「麗玉」は、高糖度で良食味な早生の完全甘ガキである。へたすき、果頂裂果、汚損果がほとんど発生しないため、外観が優れる。結実性が良好で、受粉樹を混植しない条件では種なし果が生産できる。...
「シマカボチャ」に接ぎ木したセイヨウカボチャの高温下での生育と収穫果実重
要約 セイヨウカボチャ「黒皮デリシャス」を沖縄在来のニホンカボチャ「シマカボチャ」台木に接ぎ木すると、高温下での根の乾物重当たりの出液速度が高く、葉の相対含水率が高く維持される。その結果、高温下での...
イチジク株枯病抵抗性をもつイチジクとイヌビワの種間交雑体の獲得
要約 イチジク花のうにイヌビワの花粉を受粉することによって、交雑種子を多数獲得できる。種子の発芽率は高いが、生存率は数%である。種間交雑体は、イチジク株枯病に対してイヌビワと同程度の強い抵抗性をもつ...
ipt遺伝子導入キウイフルーツでは過剰なサイトカイニンにより形態が小型化する
要約 アグロバクテリウム由来のipt遺伝子を形質転換により導入したキウイフルーツでは、内生サイトカイニン(特にトランスゼアチン)の蓄積量が増大し、葉の大きさが小さくなる、節間が詰まる等の形態変化...
要約 市販されているウリ科用野菜接ぎ木装置の空気圧、穂木ハンドおよび運転モードの簡易な変更で、ナス科であるトマトの接ぎ木を、手作業と同等の接ぎ木成功率、活着率で行うことができ、接ぎ木装置の利用効率が...
要約 我が国には200種類を超えるサクラの伝統的栽培品種があります。祖先が育てた栽培品種を正しく継承して、将来の利用に役立てていくため、DNAマーカーによる精度の高い品種識別技術を開発しました。 背景・ね...
リンゴ樹の接ぎ木部の折れやすさはJM系台木の種類により異なる
要約 JM2及びJM7台木使用樹は接ぎ木部で折れにくいが、JM1及びJM5台木使用樹は接ぎ木部で折れやすい。また、JM1及びJM5台木使用樹はJM2及びJM7台木使用樹と比べて接ぎ目こぶ程度が大きく、穂木品種間における接ぎ...
要約 リンゴわい性台木の樹皮の凍結処理において、台木部の細胞障害率には品種間差異がみられる。細胞障害率は高い方からM.9、JM7、M.26となり、JM7の耐凍性はM.9台木より高く、M.26台木より低い。 キーワード リ...
要約 パパイヤの新品種「石垣ワンダラス」は、「ワンダーブライト」の自然交雑実生から選抜した両性系統である。半わい性の生育特性を持ち、大果で糖度が高く食味がよい。 キーワード パパイヤ、半わい性、大果、...
要約 「Aldenham Purple」、「Midget」、「Snowdrift」に対して花弁落花直後又は休眠期に前年枝の数芽を残して、強く切り返すと、40 %程度以上の腋花芽着生率を確保できる。また、この剪定法においては、受粉専...
長い新梢の腋花芽を利用すると、クラブリンゴの開花期間を延長できる
要約 リンゴの受粉専用品種としてクラブリンゴを用いる場合、「Ormiston Roy」、「Makamik」、「Redbud」については、枝長が長い新梢を用いることにより、開花期間を1~3日程度延長することができる。 キーワー...
カキ系統「No.3」および「S22」を台木にすると「富有」がわい化する
要約 わい性台木候補である「No.3」および「S22」を台木にした「富有」の樹高は低くなり、樹冠容積および樹冠占有面積も小さくなる。穂木の主幹断面積は、総新梢長および樹冠容積と高い正の相関関係を示し、わ...
ベンジルアデニンの複数回散布によるリンゴ2年生わい性台木苗木の育成技術
要約 わい性台木を用いたリンゴ2年生苗木を育成する際、1年生苗木に切り戻し、芽かき処理を行った後、1本に整理した新梢の先端部にベンジルアデニンを繰り返して散布する。苗木の主幹上にフェザー(羽毛状枝)が...
要約 排水性の良い土壌で「太秋」を栽培する場合、根圏が発達するまで土壌の保水性を高めるため、適度な灌水、土壌改良を行い、施肥は控えめに行う。また、障害の発生しにくい他品種の苗木を植え、「太秋」を接ぎ...
JM7台利用樹の衰弱症状における年輪異常発生年の特定と樹勢回復法
要約 JM7 台利用樹の衰弱症状が認められた樹において、年輪の異常が確認された年代は2000 年及び2001 年に多い。また、衰弱症状が現れている樹では、接ぎ目コブの上部まで盛り土を行うことにより発根し、根量が増...
要約 加温条件下で播種しポット育苗した台木に子葉等を残して切接ぎを行う方法で、台木の播種から1年以内の苗生産ができる。 キーワード カキ、接ぎ木方法、ポット育苗、台木、穂木 背景・ねらい カキ苗の生産は...
低温によるウンシュウミカンの花成誘導時期には茎のCiFT 遺伝子発現が増大する
要約 ウンシュウミカンでは低温により花成が誘導されるが、これに対応して茎におけるCiFT 遺伝子のmRNA発現量が増大することから、低温による花成誘導にはCiFT 遺伝子の発現が重要である。 キーワード ウンシ...