要約 「大津四号」の収穫後果実を、コンテナ(17kg程度)詰めして高温処理(摂氏35度、3日間)することで一度に大量の果実の減酸(23%~28%)を促すことが可能であり、腐敗果や果皮障害の発生も見られない。 キー...
緑かび病を主体としたカンキツ果実腐敗防除における薬剤の効果的な組み合わせ
要約 ベンズイミダゾール系剤のベンレート水和剤またはトップジンM水和剤とベフラン液剤25とを混用散布すると、露地の温州ミカンではベフラン液剤25の単独散布に比べて20~30%も防腐効果が向上する。一方、露地お...
要約 カンキツ果実に含まれる主要な機能性成分である17種類のフラボノイド類についてカンキツ果実45種のアルベド、フラベド、じょうのう膜、および果肉における組成データを提供する。 キーワード カンキツ、フラ...
ミカンキジラミDiaphorina citri成虫の放飼1日内の移動距離
要約 カンキツグリーニング病のベクターであるミカンキジラミDiaphorina citri成虫は、風向に一致して風下に移動し、1日で350m移動する個体が存在し、平均移動距離は73.4mである。 キーワード ミカンキジラミ、Di...
基幹薬剤に対して防除効果が低下したヤノネカイガラムシの出現と代替剤
要約 愛媛県内のカンキツ主要産地の一部に、ブプロフェジン水和剤の防除効果が低下したヤノネカイガラムシの個体群が認められ、この個体群は、DMTP乳剤に対しても防除効果低下の兆しがみられる。この個体群に...
食味が良い早生のタンゴール新品種「べにばえ」(系統番号:カンキツ口之津24号)
要約 タンゴール新品種「べにばえ」(系統番号:カンキツ口之津24号)*は、「(林温州・福原オレンジ)No.9」に「アンコール」を交雑して育成した早生のタンゴールである。外観は赤橙色、果面は平滑で綺麗である。...
要約 カンキツの周年マルチ点滴かん水同時施肥法(マルドリ方式)の導入に必要な施設設計において、かん水時の点滴チューブ内水圧の計算、園地が大きい場合のブロック区分の決定、費用の概算などの作業を支援するコ...
三重県南部におけるアカマルカイガラムシ幼虫の発生消長と防除適期
要約 アカマルカイガラムシ第1世代幼虫の発生は、6月上旬頃から始まり、ピークは6月下旬から7月上旬である。第2世代幼虫の発生は、8月上旬から始まり、ピークは8月中旬から9月上旬である。県南部での防除...
要約 コンピュータ・システム(パイプライン)によりカンキツで発現する大量の遺伝子の塩基配列を配列の類似性に基づいて分類し、既知の遺伝子配列との類似性から遺伝子機能を推定する作業(アノテーション)を自...
カンキツのコルヒチン処理個体における四倍体の効率的な選抜時期
要約 カンキツのコルヒチンによる染色体倍加処理個体のフローサイトメトリーにおける倍数性の識別は、処理3~6ヶ月後ではキメラが多く不安定であるが、約1年半後には90%の個体で倍数性が安定することから、この時...
傾斜地カンキツ園の豪雨時地下水上昇により崩壊した小規模石垣の修復法
要約 2004年台風23号によって、四国地域の傾斜地カンキツ試験園地では大量の表流水と併せて地下水の上昇に起因する土砂流亡や石垣の崩壊が生じている。被災した石垣で小規模な場合は地下水の排水機能を持つジオテ...
要約 ゲッキツにおいてカンキツグリーニング病の媒介虫ミカンキジラミを防除するため、新梢およびミカンキジラミの発生が少ない1~3月に、チアメトキサム粒剤を幹周りに処理すると、ミカンキジラミの春期の発生を...
カンキツせん定枝やシイタケ廃菌床を利用したユズ搾りかすの堆肥化法
要約 堆肥舎内で腐熟途中のカンキツせん定枝堆積物やシイタケ廃菌床にユズ搾りかすを 1/2重量比混合し5~6か月堆積することにより、ユズ搾りかすの堆肥化が可能である。 キーワード ユズ搾りかす、カンキツせん...
要約 ウンシュウミカン「宮川早生」のBACライブラリを構築した。その挿入断片の平均長は約133kbで、全クローンの総和は推定ゲノムサイズの13.3倍以上である。 新規DNAマーカーの開発、プロモータの解析、物理地...
要約 斜面上下方向の本線軌条に、等高線方向に配置した支線軌条を組み合わせ、薬液散布や運搬等を行うモノレールである。薬液散布は遠隔操作で22a/h程度の能率で行うことができる。収穫物の運搬も能率的に行うこ...
要約 純粋シイクワシャー果汁飲料に対するカラマンシー果汁混入の有無をカラマンシー特有成分3',5'-ジ-C-β-グルコピラノシルフロレチンを測定することで、正確に判定できる。 キーワード シイクワシャー果汁、...
カンキツの後期黒点病と褐色腐敗病の同時防除剤とその耐雨性および効果的使用法
要約 8月中下旬が防除適期であるカンキツの後期黒点病と褐色腐敗病の同時防除剤としてマンゼブ水和剤400倍が有効で、散布後の累積降雨量300mmまで、または散布28日後まで効果が持続する。ただし、一部の殺ダニ剤...
鉢物と庭木に向く観賞用のカンキツ新品種候補「ミニマートル1号」
要約 カンキツ新品種候補「ミニマートル1号」は、「クサイライム」に「マートルリーフオレンジ」を交雑して育成したカンキツである。わい性で葉、花、果実が極めて小さい。着花量が多く、果実は2年程度樹に着...
カンキツ成分ヘスペリジンはラット体内で直ちに代謝され構造が変化する
要約 ラットにおいてヘスペリジンは、摂取後、直ちに代謝され、ヘスペレチン抱合体及びホモエリオディクトール抱合体に変化する。このため血液中にはヘスペリジンは検出できない。 キーワード ヘスペリジン、代...
ネオニコチノイド系殺虫剤の主幹部散布によるミカンハモグリガの防除
要約 ネオニコチノイド系殺虫剤を未結果カンキツ樹の主幹部に吹き付けることでミカンハモグリガが防除でき、処理時間は慣行防除の約1/3に省力できる。 キーワード カンキツ、ネオニコチノイド、ミカンハモグリガ...