要約 ナシ黒星病防除において保護殺菌剤である有機銅剤による萌芽直前防除は、生育初期の発病抑制対策として重要であり、生育初期のDMI剤による防除効果の安定を図ることができる。佐賀県果樹試験場・病害虫研究...
要約 イネのキチナーゼ遺伝子あるいは1,3;1,4-β-グルカナーゼ遺伝子をイネに再導入し、恒常的に発現させることによって、葉いもちに対する抵抗性が増強されたイネ(品種:日本晴、コシヒカリ)を作出した。 背景...
キュウリべと病菌のストロビルリン系薬剤耐性菌とチトクロームbのアミノ酸置換
要約 キュウリべと病菌のストロビルリン系薬剤耐性には,チトクロームb遺伝子の変異が関係し,耐性菌ではチトクロームbのアミノ酸がグリシンからアラニンに置換している。 背景・ねらい 最近,天然物をリード...
要約 長崎県下のバレイショ栽培圃場からメタラキシル剤に耐性のジャガイモ疫病菌が分離された。県下各地より得た疫病菌は17菌株中12菌株が耐性を示し、耐性菌に対するメタラキシルのMIC値はいずれも200μg/ml以上...
コンニャク根腐病菌のメタラキシル耐性検定法の確立と耐性菌の出現
要約 コンニャク根腐病の主要防除薬剤であるメタラキシル剤の防除効果が低下する事例が発生し、その原因として耐性菌の出現が確認された。また、感受性の検定方法として、V-8ジュース寒天培地に接種菌株を置床す...
要約 微生物と健康な動物細胞の生体膜には構造上の違いがある。この違いを認識し、微生物膜のみに特異的に作用する膜作動性ペプチドのデザイン・作出に成功し た。作出した21アミノ酸からなるペプチドは、全く...
イネいもち病菌は菌糸融合によって病原性変異レースを発生させる
要約 イネいもち病菌は菌糸融合によって遺伝的組換えを行い、2つの母菌の病原性を併せ持った変異レースを発生させる。変異レースは単核、単相でその病原性は安しており、胞子形成、病斑長、圃場における病勢進展...
要約 神奈川県内から採集したシクラメン萎凋病菌のベノミルに対するMICは2峰性を示し、ベノミルに対する耐性菌の出現が確認された。 背景・ねらい 神奈川県内のシクラメン栽培農家でベノミルの灌注効果が認められ...
要約 降雨に基づいてキク白さび病の感染時期を推定し、キクの中位葉以上の葉表に7日以上の間隔で病斑抑制効果の高いDMI剤を散布すれば、慣行散布と同等の防除効果が認められ、薬量が約70%削減できる。 背景・...
PCR法を利用した菌の薬剤耐性遺伝子のブドウ晩腐病斑からの検出
要約
要約 オオムギ斑葉病の防除法として、出穂期20~30日後の殺菌剤散布により、種子感染を防止することができ、本病に対する種子消毒を省略できる。また、出穂期20日後頃(4月下旬)の散布ではうどんこ病との同時防...
要約 鶏ふんの高速発酵施設から排出されるアンモニアの低減には、オガクズよりも、松チップや堆肥、腐葉土の方が効果がある。また、脱臭資材中のアンモニア耐性菌数が多いほど、アンモニア脱臭効果も高い。 背景...
要約 アルミニウム耐性のダイズ根粒菌はアルミニウムストレス下で細胞内蓄積リンの加水分解を促進し、細胞外へのリンの排出を高める。この細胞内における正リン酸量の増加と細胞外への排出がアルミニウム吸収の低...
ナシ黒斑病のポリオキシン耐性菌に対する薬剤の連合作用による防除効果
要約 ナシ黒斑病のポリオキシン耐性菌に対し、Gisi et al.の方法で薬剤の連合作用による効果を評価した結果、イミノクタジン酢酸塩・ポリオキシン混合剤では相乗効果が、また有機銅・ポリオキシン混合剤では相加...
チオファネートメチルオイルペースト剤を利用したリンゴ腐らん病の簡易な治療法
要約 チオファネートメチルオイルペースト剤塗布は、リンゴ腐らん病の胴腐らんに対して高い治療効果を示す。本剤を用いた治療法は、これまでに実用化された泥巻き法あるいは有機胴塗布剤などを利用した削り取り法...
要約 イチゴうどんこ病は、育苗中や栽培中のイチゴを気温30~35℃の高温条件に置くことによって発病を抑制できる。また、処理前にDBEDC乳剤やミクロブタニル水和剤などの薬剤を散布すると補完効果がある。 背景...
要約 1997年に県内で分離された褐条病菌のすべてがオキソリニック酸に、その76%がカスガマイシンに耐性である。また、1996・97年に本県を含む1府5県で分離されたもみ枯細菌病菌の82%がオキソリニック酸に耐性...
青森県におけるフェニルアマイド系薬剤耐性ジャガイモ疫病菌の出現
要約 青森県南部地域において、ジャガイモ疫病菌のフェニルアマイド系殺菌剤に対する耐性菌が出現している。 背景・ねらい 青森県南部地域において、平成6年頃からジャガイモ疫病が多発する傾向が認められ、
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胞子トラップ法及び選択培地を用いた灰色かび病薬剤耐性菌のモニタリング法
要約 塩素酸カリウム及び検定薬剤を添加し選択性を向上させた灰色かび病菌選択培地(SBc)を用い、吸引式胞子採集器でサンプリングした結果、簡易、迅速に薬剤別の耐性菌のモニタリングが可能で、防除薬剤の選定に...
要約 先端を湿らせた楊枝で、灰色かび病罹病組織に形成された分生胞子に軽く触れて胞子を付着させる。これを6種類の検定薬剤の入った灰色かび病菌選択培地(SBc)に突き刺すことで、菌糸伸長の有無により薬剤耐性...