要約 いもち病真性抵抗性の異なるササニシキ同質遺伝子系統の混合栽培では、ササニシキの慣行粒剤防除と同等以上にいもち病の発病が抑制される。 背景・ねらい 「ササニシキ」の実際的な減農薬栽培を確立するため...
要約 「はまゆたか」は寒冷地北部で早生に属する粳種である。耐冷性、いもち病抵抗性が強く、良質で、この熟期としては良食味である。平成7年度より青森県で奨励品種に採用し、同県の寒冷地帯の安定生産と食味水...
要約 水稲「関東168号」は「コシヒカリ」のMNU処理突然変異によって育成された、低アミロース系統である。「コシヒカリ」並の早生に属し、アミロース含量・千粒重・収量以外の諸特性は「コシヒカリ」と同一であ...
要約 イネいもち病菌の生態的研究のためのマーカーとして有用なイネいもち病菌のnit変異菌株(硝酸塩利用能欠損変異株)を高頻度に作出できる培地を開発した。 背景・ねらい 塩素酸塩に耐性の変異株であるnit変異菌...
要約 水稲新品種候補系統「上育糯417号」は北海道で中生の早に属し、良質・多収かつ耐冷性を具備した糯種である。本系統を普及することにより、作付け指標に基づく適正な熟期配分を推進し,道産糯米の品質向上...
要約 「北陸148号」は多収、良食味、短強稈で耐倒伏性が強い中生の粳系統である。兵庫県では南部の「コシヒカリ」の一部に、三重県では「大空」に替えて、京都府では丹後地域の「コシヒカリ」等の一部に替え...
要約 穂いもち圃場抵抗性の簡易検定法として、通常栽培及び短日処理による出穂促進したイネの穂ばらみ期止葉葉節部に分生胞子懸濁液を付傷接種する止葉葉節接種検定法を開発した。 背景・ねらい イネに最も大...
要約 いもち病圃場抵抗性の強い品種は、圃場抵抗性の弱い品種に比べて数回の薬剤散布を行った効果に匹敵し、薬剤散布回数の削減が可能である。圃場抵抗性の強い品種の発病抑制効果は、いもち病多発生年ほど大きい...
要約 「東北IL3,4,5,8号」は、異なるいもち病真性抵抗性遺伝子を導入した「ササニシキ」同質遺伝子系統群である。良食味米「ササニシキ」の減農薬栽培用品種として宮城県において一部「ササニシキ」に代えて奨励...
要約 中国雲南省の標高 1,500~2,100m地帯に適応する耐冷性、いもち病抵抗性、収量性に優れた4つの水稲品種を育成した。 背景・ねらい 中国雲南省は栽培稲の起源地とみられ、耐冷性、いもち病抵抗性の強い在来品...
要約 「東北IL3,4,5,8」は水稲「ササニシキ」にいもち病真性抵抗性遺伝子Pi-k,Pi-km,Pi-z,Pi-ztを戻し交配により組み込んだ同質遺伝子系統である。これらは混合栽培することにより、いもち病の発生を抑制すること...
要約 傾斜地における大区画圃場整備では栽培初年目の7月以降に水稲生育ムラがみられ、成熟期には生育量と登熟に大きな差が生じる。これは下層土の理化学性のムラが原因である。整備初年目は地力窒素の発現が多く...
要約 水稲新品種「秋田51号」は、早生、短稈、強稈、良質の粳種である。秋田県におけるバランスの取れた品種構成による冷害の危険分散を図るため、平成6年度から奨励品種に採用。 背景・ねらい 秋田県では水稲品...
要約 かんがい水中の養分は石灰・ケイ酸が減少、加里・CODが増加傾向にある。また、水系別にみると窒素濃度の増加している水系があり、農業用水基準を超えている場所も多い。また、ケイ酸濃度の極端に少ない水系...
要約 シミュレーションモデルBLASTLによるいもち病の発生予察に必要なイネ葉面のぬれ時間の観測のため、従来の濾紙重量式結露計を改良した電子秤量式結露計を開発した。遠隔地に複数の観測地点があっても電話回線...
葯培養育成、耐冷性強、良食味早生水稲新奨励品種「こころまち」
要約 「こころまち」は葯培養により育成された早生粳種で、耐冷性・耐倒伏性に強く、品質・食味も良く、山間・西部丘陵地帯やヤマセ常襲地帯への適応性が高いことから、宮城県において「ササミノリ」に代えて奨励...
要約 「ふくひびき」は他用途向け、超多収を目標に育成された多収品種で、東北地域では中生の短稈穂重型に属する。外観品質や精米歩合は一般品種並であるが、酒造用掛米としての適性や米菓加工適性が高く、福島県...
要約 岩手県では「あきたこまち」級の中生種で、登熟性良好・良食味の「岩手36号」を育成、奨励品種に採用し、岩手県中南部の作柄及び品質の安定化・産米評価の向上を図る。 背景・ねらい 岩手県の「あきたこまち...
要約 多収系統である「ふくひびき」を新奨励品種に採用し、一般政府米の確保および関係業界への安定供給を図る。 背景・ねらい 福島県の米生産は銘柄米の作付増加にともない、一般政府米の生産が極端に減少してい...
ササニシキマルチラインによるいもち病発病抑制効果とその作用機作
要約 試験圃場で優勢ないもち病菌レースに侵害されるササニシキ同質遺伝子系統を組み合わせて混植したところ、葉いもち・穂いもちとも発病が抑制された。また、その抑制効果にはバリヤー効果と誘導抵抗性が関与す...