水稲「北海188号」の葉いもち圃場抵抗性に関与する新遺伝子Pi35(t)
要約 水稲「北海188号」の葉いもち圃場抵抗性には作用力の強い1個の新遺伝子Pi35 (t)が関与している。本遺伝子は第1染色体上のDNAマーカーRM1216近傍(3.5cM)に座乗している。 背景・ねらい
水稲系統「北海...
大気炭酸ガス濃度上昇によりイネいもち病および紋枯病は発病しやすくなる
要約 開放系CO2濃度増加条件(FACE)で生育したイネはいもち病および紋枯病に罹りやすくなる。いもち病はCO2高濃度条件下で発現する病斑数が多くなり、紋枯病は初発時の発病株率が高く、さら...
極良食味で早生の温暖地向き水稲新品種候補系統「きぬむすめ(西海232号)」
要約 水稲「きぬむすめ(西海232号)」は、「日本晴」熟期の早生の粳種である。食味は「コシヒカリ」並の極良食味で、外観品質、収量とも安定して優れる。「祭り晴」等の代替として島根県で普及予定である。 キー...
γ-アミノ酪酸(GABA)が多い発芽玄米用糖質米新品種候補「北陸169号」
要約 「北陸169号」は寒冷地南部では中生の中に属する粳種で、短稈、偏穂重型の糖質米系統である。重量当たりのGABA含量が一般品種の3倍前後で、水溶性多糖(植物グリコーゲン)を乾物重当たり30%蓄積することか...
要約 水稲「信交507号」は、熟期が中生の早で、耐倒伏性が高く湛水直播栽培に適し、TDN収量が比較的高い稲発酵粗飼料用水稲である。 キーワード 水稲、稲発酵粗飼料、湛水直播栽培、信交507号
背景・ねらい ...
シングルプライマーを用いたrep-PCR法によるイネいもち病菌個体識別
要約 イネいもち病菌の転移因子であるPot2を標的にし、末端に位置する逆向き反復配列内に新たに設計したシングルプライマーを用いてrep-PCRを行うと、2種類のプライマーを用いる従来の方法より、明瞭かつ高精度で...
要約 水稲新品種「レーク65」は出穂期、成熟期とも「コシヒカリ」並みの早生の良食味品種である。短強稈で耐倒伏性が強く、収量性は「コシヒカリ」よりやや優る。玄米の外観品質は良質で、高温年でも乳白粒、心白...
γーアミノ酪酢(GABA)が多い発芽玄米用糖質米新品種「あゆのひかり」
要約 「あゆのひかり(北陸169号)」は寒冷地南部では中生の中に属する粳種で、短稈、偏穂重型の糖質米系統である。重量当たりのGABA含量が一般品種の3倍前後で、水溶性多糖(植物グリコーゲン)を乾物重当たり30...
要約 陸稲「戦捷」のいもち病圃場抵抗性に関するQTL領域は4ヶ所である。検出されたQTL領域を独立に有する「ミネアサヒ」同質遺伝子系統のうち、第4染色体のG271領域を保有する系統の葉いもち圃場抵抗性は極強く...
耐冷性・耐病性に優れる良質・良食味水稲新品種候補「岩手68号」の採用
要約 「岩手68号」は岩手県では“中生の中”の粳系統である。耐冷性・穂いもち圃場抵抗性は「あきたこまち」より強く、多収である。品質・食味は「あきたこまち」と同等であり、耐冷性・耐病性に優れる良食味品種と...
要約 「リーフスター(関東飼215号)」は温暖地では極晩生に属する水稲粳種で、長稈で茎葉多収型の稲発酵粗飼料向き系統である。玄米収量は劣るが、地上部全重が多収で、未消化籾の排泄量が少なく、いもち病圃場...
イネいもち病圃場抵抗性遺伝子には、いもち病菌の非病原性遺伝子とのあいだに「遺伝子対遺伝子関係」が成り立つものがある
要約 イネ系統「中部32号」のいもち病圃場抵抗性遺伝子Pi34と、本系統を強く侵害しないいもち病菌Y93-245c-2の病原性に関与する遺伝子(非病原性遺伝子)の間には「遺伝子対遺伝子関係」が成り立つ。 キー...
要約 穂いもちの多発した水田圃場を航空機搭載ハイパースペクトラルセンサ(HSS)で計測することにより、506.44±8.56 nm と708.57±8.88 nmバンドの比演算値から穂いもち被害度を精度良く評価できる。また、航空写真...
耐冷・いもち耐病の寒冷地北部向き低アミロース水稲新品種「ゆきのはな」
要約 「ゆきのはな」は寒冷地北部で"早生"に属する。低アミロースで米飯は粘りが強く良食味であり、ブレンド用およびチルド・冷凍米飯用途に適する。いもち病に"極強"で耐冷性は"強"である。「認定品種」として青...
要約 MBI-D耐性いもち病保菌種子由来の苗いもちに対し、ベノミル剤、DMI剤の種子消毒は感性菌と同等の効果を示す。また、耐性及び感性菌保菌種子においてベノミル剤は分生子形成抑制効果が高い。 キーワード イネ...
要約 水稲品種「宮崎もち」の穂いもち圃場抵抗性には第11染色体に座乗する2個のQTL(量的形質遺伝子座)が関与している。 キーワード イネ、水稲「宮崎もち」、穂いもち圃場抵抗性、QTL解析機 背景・ねらい イネ...
兵庫県および鳥取県におけるシタロン脱水酵素阻害型メラニン合成阻害剤
要約 兵庫県および鳥取県において、MBI-D系統薬剤耐性イネいもち病菌の広域発生が確認され、兵庫県では県中央部および西部で、鳥取県では県東部で耐性菌率が高い傾向が認められた。両県ともカルプロパミド剤の連...
要約 水稲「佐賀29号」は熟期が「ヒノヒカリ」より2日程度遅い“中生の中”である。短稈であるが穂長はやや長く、耐倒伏性に優れる。玄米の外観品質はやや良く、食味は「ヒノヒカリ」並に良く、「ヒノヒカリ」より1...
心白発現の良好な酒造好適米水稲新品種候補「山形酒86号」の育成
要約 「山形酒86号」は熟期が中生の晩、障害型耐冷性が“極強”、心白発現が安定して良好な酒造好適米である。「出羽燦々」に比較し、収量性はやや低いものの玄米品質は明らかに優り、醸造特性は並である。 キーワ...
成苗ポットへのカルプロパミド剤処理量と葉いもち防除効果・稲体残留量との関係
要約 カルプロパミド剤を成苗ポットで使用する場合の箱当たりの処理量において,水和剤型(100倍液)200~500ml,粒剤型30~50gの範囲で,葉いもち防除効果及び稲体株当たり残留量において同等であることから,1...