カイコ生殖細胞に発現する遺伝子nanosOは正常な繁殖能力の保持に不可欠である
要約 nanosOノックアウトカイコは、正常に生育するが、卵形成が異常であるため正常な繁殖能力を持たない。同カイコでは、通常観察される発生段階で始原生殖細胞(PGC)が確認できていないが生殖細胞形成は...
要約 ミノムシの糸はカイコやクモの糸に比べて高い秩序性階層構造から成っており、糸を引っ張った際、秩序構造は破断に至るまで維持される。この秩序構造により、糸に作用した応力は力を担うべき結晶に均一に分散...
要約 免疫組織化学(IHC)によるニューカッスル病(ND)ウイルスの新たな検出法である。本手法は、NDウイルスの病態解析研究や補助診断技術として利用できる。 キーワード ニューカッスル病、家禽、野鳥、病理、免疫...
要約 カイコのbmGSTu2タンパク質の結晶構造解析から、酵素機能には5つのアミノ酸残基が必須である。ゲノム編集を用いた機能解析により、bmgstu2遺伝子の変異体では薬剤への感受性が増加したことから、
カイコ-バキュロウイルス発現系で哺乳類型の糖タンパク質を生産するシステム
要約 哺乳類型のタンパク質にみられる糖鎖の構成成分であるシアル酸が付加されたタンパク質を、カイコで生産する技術である。本技術の活用により、カイコで生産するタンパク質の糖鎖制御が可能となり、医薬品や診...
要約 クワの乳液から発見されたMLX56様タンパク質は、昆虫の消化管内の囲食膜という薄膜を異常に肥厚させて消化を抑制するという、これまでに報告がない全く新たなしくみで昆虫の成長を阻害するタンパク質である...
要約 シルクのX線散乱情報とアミノ酸配列情報とを定量的に結びつける手法である。本手法により、様々な生物がつくるシルクのアミノ酸配列と階層構造との関係が分かり、人工シルクのスマート素材開発に役立つ。 キ...
非天然型アミノ酸を効率的にフィブロインに導入できる遺伝子組換えカイコの開発
要約 非天然型アミノ酸を効率良く認識するフェニルアラニル-tRNA合成酵素変異体を発現する遺伝子組換えカイコ系統を作出。従来よりも約30倍の効率でフィブロイン中に非天然型アミノ酸が導入でき、生産コストの低...
要約 母系伝播する共生細菌ボルバキアがチョウ目昆虫のZ染色体の母系遺伝を阻害し、父方のZ染色体のみを持つ次世代を生じさせていることを明らかにした。同時にボルバキアは宿主の性決定をオスからメスに覆してい...
要約 培養細胞を用いて、抗幼若ホルモン活性を簡便に評価できるシステムを構築した。また、本評価システムから見出された抗幼若ホルモン活性化合物は、幼若ホルモンの働きを抑え害虫の正常な発育を阻害することか...
要約 抗体の特異的な結合活性を有するシルクタンパク質素材「アフィニティーシルク」の技術を活用し、消化器系がんの腫瘍マーカーであるCEA(carcinoembryonic antigen:がん胎児性抗原)を定量的に検出できるELISA...
ヒト疾患の研究に応用可能なミトコンドリア機能低下モデルカイコの開発
要約 ミトコンドリアの機能を司る遺伝子を遺伝子組換えカイコで強く発現することにより、細胞障害を引き起こすことが可能になる。このカイコは、ミトコンドリア機能低下によって引き起こされるヒトの疾患モデルと...
要約 緑色蛍光シルクを作る遺伝子組換えカイコについて、第一種使用規程の承認を得て、遺伝子組換えカイコとして世界で初めて養蚕農家での実用的な飼育を可能にすることにより、新たな価値を有する蚕業創出に先鞭...
要約 牛乳頭腫症の原因である牛パピローマウイルスと似た構造を持つウイルス様粒子をカイコの蛹で大量に生産させる。このウイルス様粒子はマウスに対して免疫を誘導できる。 キーワード 牛乳頭腫症、牛パピローマ...
要約 日本のクワコ自然集団は714bpのミトコンドリアCOI断片上の3SNPサイト上の変異をもとに4分割される。 キーワード クワコ、COI、SNP、遺伝的多様性 背景・ねらい 遺伝子組み換えカイコの生物多様性影響評価の...
広食性や殺虫剤抵抗性の機構解明等に有用なハスモンヨトウのゲノム情報
要約 ハスモンヨトウのゲノム配列では、苦味受容体および解毒分解酵素をコードする遺伝子が大幅に増加しており、広食性や殺虫剤抵抗性の発達に寄与していると考えられる。 キーワード ハスモンヨトウ、ゲノム情報...
要約 幼若ホルモンは、昆虫の幼虫が蛹に変態する際に、変態抑制因子Kr-h1タンパク質の発現を誘導する。Kr-h1は成虫化決定遺伝子E93上流の特定配列に直接結合し、その働きを抑えることにより早熟的な成虫...
要約 カイコで開発したマウス細胞死誘導因子Bax(mBax)の過剰発現により任意の組織に細胞死を誘導できるシステムの有効性をマラリア媒介蚊(ハマダラカ)で証...
要約 メス決定因子Fem piRNAによる分解を受けない耐性型Masc(Masc-R)を全身で強く発現する遺伝子組換えカイコのメスは若齢幼虫で致死する。この仕組みは雄蚕飼育法に応用できる。 キ...