家畜ふん堆肥等の有機質資材中のAD可溶有機態窒素含量の特徴およびC/N比との関係
要約 有機質資材中のAD可溶有機態窒素(ADSON)含量は、植物油かすや魚かすで高く、牛ふん堆肥で低い。植物質の有機質資材では、C/N比が小さいほどADSON含量は大きい。鶏ふん堆肥の一部やカニガラなど、C/N比が小さ...
ネブライザにより霧状にしたA型インフルエンザウイルスの豚感染実験系
要約 ネブライザによって霧状にした豚インフルエンザウイルス(IAV-S)を含む培養液を豚の呼吸器に感染させるための実験系である。本実験系により、IAV-Sを投与した全ての豚で感染を成立させることができる。 キー...
大量のブタ未成熟卵子を効率的に超低温保存するための新しいプロトコル
要約 従来のブタ未成熟卵子の超低温保存技術のうち、ガラス化液による卵子処理時間、ガラス化液に含まれる高分子化合物の選択、卵子内の細胞骨格の異常の抑制、凍結保護物質による平衡処理時の温度の4要素につい...
口蹄疫ウイルスO/JPN/2000弱毒株は豚に水疱病変を形成しない
要約 口蹄疫ウイルスO/JPN/2000弱毒株を豚に経口接種した場合、感染はするものの、発熱以外の症状を示さず、水疱病変を形成しない。また鼻汁や唾液へのウイルス排泄もみられない。 キーワード 口蹄疫、口蹄疫ウイ...
豚デルタコロナウイルスは豚に下痢を引き起こす病原体の一つである
要約 豚デルタコロナウイルスは遅くとも2014年2月には海外から我が国に侵入し、蔓延していたと考えられる。また、単独感染で下痢を引き起こすため、他の豚下痢症ウイルスとの類症鑑別を要する。 キーワード 豚デ...
4種の必須アミノ酸を強化した飼料による暑熱環境下の肥育後期豚の飼養成績改善
要約 32℃の暑熱環境において給与飼料に必須アミノ酸であるリジン、トレオニン、メチオニンおよびトリプトファンを添加して要求量の150%とすることで飼養成績が改善する。4種のアミノ酸に加えて油脂を添加して飼料...
要約 豚NLRP3遺伝子の2906番目の一塩基多型(A2906G)は、細菌感染症に対するワクチン接種後の有効性と関連しており、この多型を種豚選抜時のDNAマーカーとすることで、ワクチン応答能を指標とした豚の抗病性改良が...
フリーバーン牛舎から排出されるふん尿を湿式メタン発酵に適用するための処理システム
要約 畜舎から排出される敷料を含んだ乳牛ふん尿を、一度液体に溶かしてから固液分離し、固形分を堆肥化、液分を湿式メタン発酵で処理するシステムである。分離後の液分をふん尿を溶かすための液体として循環利用...
3種のアミノ酸を強化した飼料の給与が暑熱環境下の肥育豚の血しょう遊離アミノ酸濃度に及ぼす影響
要約 リジンを要求量の2倍にした飼料を暑熱環境下の肥育豚に給与すると、血しょう中遊離リジン濃度は有意に上昇するが、トレオニンおよびメチオニン濃度は低下する。これら3種のアミノ酸を要求量の2倍給与すると...
要約 口蹄疫ウイルスO/JPN/2010株は豚の舌の表側の有棘細胞に感染して水疱病変や潰瘍病変を形成するが、裏側には感染せず、病変を形成しない。診断材料にはウイルスが多量に局在している水疱上皮が適している。 ...
食餌中の蛋白質欠乏はヒトロタウイルス弱毒生ワクチンの効果を減弱する
要約 ヒト健康乳児由来糞便細菌叢移植豚において、食餌中の蛋白質欠乏はヒトロタウイルス弱毒生ワクチン接種後の免疫応答を減弱させ、強毒株攻撃後の下痢発症率上昇と発症期間の延長、ならびにウイルス排泄量の増...
豚丹毒菌の臨床上重要な血清型を同定できるマルチプレックスPCR法
要約 豚丹毒に罹患した豚及び野生動物から高頻度に分離される豚丹毒菌の血清型(1型、2型、5型)を容易に型別できる手法である。本法により、病原性の強い血清型株を特定することが可能になる。 キーワード 豚丹毒...
要約 女性従業員の定着には、性別を問わない権限付与といった動機付け方策が重要である。併せて、ワークライフバランスを考慮した就業条件整備や女性従業員同士のサポート体制等の職場改善方策、消費者交流等の農...
Salmonella Typhimuriumの遺伝的背景を判定するための新しい型別法
要約 由来の様々な119株のSalmonella Typhimuriumは、そのゲノム系統から9つの遺伝子型に型別できる。各遺伝子型に特異的な一塩基多型をPCRで検出する系を組み合わせることで、一般の検査室でも本菌の遺...
要約 市販のハンドリフター付き運搬台車に自作の保定台を組み合わせることにより作製した可動式の手術台である。麻酔導入後の豚の運搬や保定、術野の確保といった一連の手術作業が安全かつ容易に行うことができる...
ヨーロッパからベトナムへ越境性伝播した豚インフルエンザウイルス
要約 2016年12月にベトナム南部で発見された豚インフルエンザウイルス(IAV-S)は、ヨーロッパで流行している鳥型H1N2亜型IAV-Sに由来する。国際的な豚の移動に伴って移動するウイルスは、新しい遺伝型のウイルスの...
要約 豚丹毒菌血清型1および2型を規定する遺伝子領域が明らかになり、さらに、この遺伝子領域内にある5個の遺伝子は、本菌の病原因子である莢膜の発現およびマウスに対する病原性に関与している。 キーワード 豚...
要約 クロピラリド耐性が弱い作物への堆肥施用に対応するための新たな牛ふん堆肥中クロピラリド分析法である。定量下限値は2μg/kg乾物以下であり、従来の堆肥中クロピラリド分析法にマイクロ液液抽出を付与す...
要約 水質の指標であるBODを3段階の濃度別に判定する全自動システムである。発電細菌を利用して6時間以内の迅速な判定が可能で、畜産排水の処理施設において曝気槽や放流水の水質を監視する。スマートフォンでBOD...
養豚廃水処理施設の赤色バイオフィルムに高い確率でアナモックス菌が高濃度に存在する
要約 養豚廃水の活性汚泥処理施設の曝気槽や沈殿槽に存在する赤色のバイオフィルムには、高い確率で高濃度のアナモックス菌が含まれ、アナモックスリアクター立ち上げの際の種汚泥として利用できる。アナモックス...