牛コロナウイルススパイク糖蛋白の284番目のアミノ酸は中和抗原決定基である
要約 牛コロナウイルスの中和モノクローナル抗体に対して中和抵抗性を獲得した変異株の遺伝子解析結果は、スパイク糖蛋白の248番目のアミノ酸が牛コロナウイルスの中和抗原決定基であることを示している。 キーワ...
早生茎葉多収で倒伏しにくい稲発酵粗飼料用水稲新品種候補「関東飼糯254号」
要約 「関東飼糯254号」は「夢あおば」と比較し出穂が6日遅いが黄熟期で2日早い早生であり、茎葉の割合が高く、全重が移植でも直播でも多収で、耐倒伏性が強い。また、株の再生も良く、難消化性のリグニン含量が...
北海道検定牛群における泌乳持続性の分娩年次変化及び産乳・繁殖との関係
要約 泌乳持続性(LP)は1993年以降上昇傾向を示す。高LP牛はピーク乳量や初期増加乳量が低い特徴があり、305日乳量は初産次を除き低いが、搾乳日数が長く、乾乳日数が短く、総乳量が多く、分娩間隔が長い。 キーワ...
要約 泌乳牛に長鎖脂肪酸カルシウムを給与するとグレリン分泌が高まり、ルーメンバイパスメチオニンを併給するとさらにグレリン上昇する。この機構は、脂質代謝に対するメチオニンの制御作用と関連する。 キーワ...
要約 育成前期乳牛に対する高温の影響は、温度28℃相対湿度(RH)60%の環境では呼吸数の増加のみに現れたが、28℃RH80%では、呼吸数および体温の上昇に加え血液性状の変化、摂取量の減少、増体量の低下にも現れ、33℃...
乳用牛および肉用繁殖牛における牛白血病ウイルスの全国浸潤状況
要約 近年の全国的な牛白血病ウイルスの抗体陽性率は、乳用牛で約40%、肉用繁殖牛で約30%であるが、それぞれ地域差が認められる。また0歳時点で乳用牛の約20%、肉用繁殖牛の約15%が抗体陽性を示し、その後抗体陽...
分子生物学的種属判別法を用いた国内での乳房炎原因酵母の実態調査
要約 酵母に特徴的なゲノム配列を持つ26S rRNA領域の遺伝子配列から、乳房炎由来酵母の種属判別を実施したところ、分離酵母は新たに同定した1種を含め7属14菌種である。また、わが国での酵母を原因とした乳房炎の...
要約 放射性物質を含む稲わら等作物残さや、雑草、枝葉等を荒破砕→乾燥→粉砕→混合→成型処理により元の容積の1/5-1/10に減容化し、放射性セシウム濃度8,000Bq/kg以下、水分15%以下で安定的に...
要約 在群期間に関する育種価推定のために用いる形質の最適な組み合わせを検討する。在群期間、乳量、体細胞スコア、肢蹄、胸の幅、鋭角性、乳房の懸垂、乳房の深さおよび前乳頭の配置を含めたとき、在群期間推定...
要約 標準泌乳曲線は5次のLegendre多項式とWilminkの指数式を併せたモデルを用い、全国を北海道、東北、関東・北陸・中部・中国、近畿・四国・九州の4区、産次を初産、2産、3・4産、5・6産の4区に分け、分娩月ご...
周年放牧肥育後の褐毛和種去勢雄牛では内臓廃棄個体の発生率は極めて低い
要約 周年放牧肥育後の褐毛和種去勢雄牛は代謝疾患を発症しにくく、内臓廃棄個体の発生率が0%と慣行肥育(畜舎で牛を飼養し配合飼料を多給する肉用牛生産方法)される褐毛和種去勢雄牛および黒毛和種去勢雄牛の発生...
要約 吸引通気式等の発酵排気を直接回収可能な堆肥化施設において、アンモニアを化学的に除去した排気を潜熱回収型熱交換器に導くと、排気熱量のうち最大77%を回収して水の加温に利用できる。搾乳牛120頭規模の施...
パーライトを微生物担体とした好気性処理による酪農雑排水の効率的な窒素除去
要約 現行の汚水処理法である活性汚泥法では窒素を効率的に除去することは困難を伴うが、パーライトを微生物担体として活用することにより、連続曝気条件下でも酪農雑排水から窒素を効率的に除去可能である。 キ...
近年北海道で分離される牛由来Salmonella Typhimuriumの遺伝学的特徴
要約 北海道で分離された牛由来Salmonella Typhimuriumはパルスフィールドゲル電気泳動で型別するとⅠからⅨ型に分類され、Ⅶ型菌は2000年から出現して近年最も多く分離される。Ⅶ型菌の多くが多剤耐性を示...
茎葉多収で糖含有率が高い稲発酵粗飼料用水稲品種「たちすずか」
要約 「たちすずか」は「クサノホシ」と比較し牛に消化されやすい茎葉の割合が高く、耐倒伏性が強い。また糖含有率と中性デタージェント繊維の消化率が高いため、稲発酵粗飼料用の専用品種として適する。 キーワ...
要約 粗蛋白質と粗脂肪が豊富に含まれる醤油粕は、乳牛用飼料として10%程度を飼料中に配合できる。 キーワード 醤油粕、ウシ、飼料利用 背景・ねらい 醤油の製造過程で排出される醤油粕は、乳牛用飼料として広く...
要約 微細な材料を含むTMRを農家のニーズに応じて、直径の異なる高密度なロールベール(直径0.85~1.1m、幅0.86m)に自動的に成形密封できる装置。ロールベールの質量範囲例は400~700kg、乾物密度は300kg/m3<...
高温水が生成できるCO2ヒートポンプによる生乳のプレクーリングシステム
要約 生乳のプレクーリング用アイスビルダにCO2ヒートポンプを用いる本システムは氷生成時に廃熱を回収し、洗浄に利用可能な80℃の高温水が生成できる。従来方式と比べてエネルギー消費量で約4割、ラン...
初乳中CD14陽性細胞率が低値の牛は分娩後に乳房炎を発症しやすい
要約 分娩後1週間以内に乳房炎を発症する乳用牛は、分娩直後の初乳中のCD14陽性細胞率が乳房炎にならない健康牛に比較し低値を示す。初乳中CD14陽性細胞率の測定は、分娩後の乳房炎発生予測に利用できる可能性が...
要約 新たに開発した雌牛の泌乳持続性を表す指標(分娩後240日目と60日目の乳量の差)の活用により、乳房炎発生の抑制と長命性が改良できる。公表した泌乳持続性に関する種雄牛の遺伝的能力は視覚的にわかりやすく...