たった1個の栽培果実も廃果も外来種を含む哺乳類の効率的なエネルギー獲得源になる
要約 ハクビシンは1日に必要なエネルギー量の22%に相当する柿1個を最短1分で食べ、イチゴ廃果場の1回の訪問だけで1日分のエネルギーを獲得することがある。アライグマも1回の廃果場の訪問で1日分の1/4のエネルギ...
地域ぐるみ獣害対策を実現するための集落間・住民間の合意成立条件
要約 地域ぐるみ獣害対策を推進するためには、まず農業農村振興事業等の施策枠組みに対策を位置づけ、次に構想・計画協議の中で対策案を検討し、さらに土地利用図や構想・計画項目に対策を明記することで集落間・...
要約 主に短梢せん定ブドウを対象とした果実保護ネットは、棚下で簡易に設置できるため、脚立や踏み台などが不要な果実の防鳥獣資材である。本資材により、鳥獣害対策にかかる作業の省力・安全化ならびに高い防鳥...
イノシシによる水稲被害は防護柵の不備が原因で同じ圃場が繰り返し被害を受ける
要約 農業共済補償金の支払い対象となっているイノシシによる水稲の被害には、同じ圃場で複数年繰り返し被害を受ける傾向があり、被害圃場には柵が設置されていない、柵の一部が開いている、不適切な柵の設置をし...
要約 鳥獣被害対策を通じて捕獲されたシカ・イノシシなどの食用肉であるジビエを、農村振興につなげている事例は、取り組みの特徴から集落連携型、猟友会員主導型、広域連携型、法人経営型の4つの類型に分類でき...
要約 水田畦畔では年2~3回、隣接する刈払いを伴う斜面草地では年2回の刈払い管理が植物の種多様性を高める。それ以下でも以上でも種多様性は低下する。この結果は日本型直接支払の根拠や二次的自然の適正管理に...
収益向上と飼料生産コストの3割低減を可能とする水田作複合経営モデル
要約 たちすずか等の茎葉型WCS用稲の乾田直播と、WCS用トウモロコシの安定多収栽培を基幹部門とする水田作複合経営モデルは、飼料用米中心の慣行営農と比べ、同じ労働力のもとで経営面積拡大と所得増加、飼料増産...
すぐに使えてわかりやすい「農研機構の鳥害対策」パンフレットおよび動画
要約 鳥害対策に苦慮している地域や農家に新たな対策技術の普及を促進するために、「畑作テグス君」と「らくらく設置3.5」を加えて、対応できる圃場や作物の範囲を拡げ、わかりやすい適用表を掲載した増補改訂版...
イノシシ水稲被害発生の度合いには、林縁からの距離や電気柵の正しい設置、草刈り状況などが影響する
要約 千葉県内の水田1540か所でイノシシ被害と対策、水田の立地を調べ、被害の程度に寄与する要因を分析したところ、環境要因では水田が林縁から近いことが最大の被害発生要因である。被害対策では電気柵の正しい...
侵入防止柵の接地部を直管パイプで補強することで、イノシシのくぐり抜けを防止できる
要約 金網等の侵入防止柵の接地部分にビニールハウス用資材の直管パイプをつなげて地面に這わせるように金網と一体化させると、柵の接地部分の強度が増し、イノシシのくぐり抜けを防止できる。 キーワード 侵入防...
ニホンジカ(ホンシュウジカ)は幅15cmの縦長の隙間と地面から高さ20cmの横長の隙間を通り抜ける
要約 縦長の隙間(高さ120cm固定)では、ニホンジカ(ホンシュウジカ)の成獣メスが17.5cm、0歳が15cmの幅を通り抜ける。横長の隙間(幅220cm固定)では、成獣メ...
要約 あらかじめ決められた場所で、2名の捕獲者が3~4ヶ月間「忍び猟」という方法で繰り返しシカを捕獲することにより、3年間でシカを約600頭捕獲し、シカの出現頻度を半分程度まで減少させることができました。 ...
飼料用トウモロコシのフモニシン汚染リスクを低減するための栽培管理法
要約 飼料用トウモロコシ中のかび毒の一種フモニシンによる汚染のリスクは絹糸抽出5-6週後から時間とともに増加するので、刈り遅れないことが有効な対策になる。また、雌穂が傷を受けるとフモニシン汚染リスクが...
樹高3.5mまでの果樹に防鳥網を簡単に掛け外しする方法「らくらく設置3.5」
要約 樹高2.0~3.5mまでの果樹に対し、安価で一般的な農業資材と工具を用いて4名で簡単に防鳥網を掛け外しでき、必要な時期のみに手軽に防鳥網を使用できる。 キーワード 防鳥網、果樹、カラス、ヒヨドリ 背景・...
農業被害を引き起こす大型哺乳類5種の分布拡大シミュレーション
要約 イノシシ、シカ他大型哺乳類5種の既存分布調査資料を分析して、日本全国における分布拡大シミュレーションを行うことができる。2028 年時点で、北関東、北陸、東北南部などでイノシシ、シカ等の分布が拡大す...
要約 ハクビシン成獣は一辺8cmの正方形、直径9cmの円形、6×12cmの横長の長方形、11×7cmの縦長の長方形の入口から侵入できる キーワード ハクビシン、侵入、鳥獣害、運動能力、野生動物 背景・ねらい ...
要約 熱画像カメラを回転雲台に搭載したフィールドサーバで、ネット回線や無線通信を介し、農地、牧草地など広い区域の遠隔即時監視ができる。農家や被害対策を支援する行政が野生鳥獣による接近・進入、分布拡大...
フィールドサーバを用いた野生鳥獣の農地接近・進入監視システム
要約 野生鳥獣による農地接近・進入をフィールドサーバによる監視カメラシステムで遠隔リアルタイムモニタリングできる。農家はインターネットや無線通信を介して被害現場の状況を正確にかつ即座に把握でき、対策...
要約 イノシシの圃場侵入防止を目的に現場で使われているオオカミ尿の忌避効果を、オオカミが排泄した尿を吸収させた稲ワラを用いて試験したところ、忌避効果は皆無であり、オオカミ尿をイノシシ被害対策として使...
冬作イタリアンライグラス草地はイノシシの冬期の餌場となるため、侵入防止対策が必要
要約 冬期にイノシシが冬作イタリアンライグラス草地に頻繁に出没して、牧草を採食する被害が発生する。イタリアンライグラスの被害割合は6割以上である。そのため、冬作イタリアンライグラス草地では電気柵など...