世界自然遺産候補の奄美とやんばるの森で、生物多様性の保全と森林利用の調和をはかる
要約 国内屈指の生物多様性ホットスポットである奄美大島とやんばるの森で、地域を象徴する希少種の生態を明らかにするとともに、生物多様性の保全と森林利用との調和をはかる森林管理を提案しました。 背景・ね...
南西諸島で誘殺されたミカンコミバエの推定された飛来源と国内分散の可能性
要約 沖縄県で誘殺されたミカンコミバエの推定飛来源は、台湾、フィリピン、中国南部であり、鹿児島県での誘殺に対する飛来源は台湾北西部である。2015年の奄美大島での発生では、徳之島、伊平屋島など周辺の島へ...
台風常襲地における耐候性LED電球を活用したキクの安定生産技術
要約 新たに開発された高力率・省電力・防水性を備えたピーク波長625nmの耐候性LED電球を用いることで、台風による停電時においてもキクの安定生産に必要な電照栽培を継続できる。 キーワード キク、電照栽培、開...
日本で収集されたエリアンサスの遺伝学的特性の解明とSSRマーカーの開発
要約 日本で収集されたエリアンサスは、染色体数に違いはないものの、温帯地域(九州以北)で収集された遺伝資源のDNA含量は、沖縄を含む熱帯・亜熱帯地域で収集された遺伝資源のそれより有意に高い。これらの遺...
粒子追跡モデルと生物エネルギー収支モデルを組み合わせたカツオ回遊モデルの開発
要約 日本沿岸に回遊するカツオの由来を特定する研究を行っている。その一環として、粒子追跡モデルと生物エネルギー収支モデルを組み合わせて、カツオの移動と成長を両方再現できる回遊モデルを開発した。モデル...
要約 変温動物の発育速度(1/発育日数D)と外気温(T)の関係は、これまで直線式(有効積算温度法則の式)を当てはめられることが多かった。一方、S字曲線式のSSI modelは、より実情に即してい...
要約 日本列島から琉球列島、台湾におよぶ海域において、代表的な造礁サンゴであるクシハダミドリイシの集団の遺伝的関係を解析し、本州沿岸の集団は台湾...
小笠原で急速に広がる樹木病害「南根腐病(みなみねぐされびょう)」の防除に向けた実態解明
要約 近年小笠原諸島では南根腐病による樹木の枯死が拡大しており、大きな問題になっています。その防除法開発に向けて、病原菌の分布、由来、伝播様式、被害の発生しやすい環境を明らかにしました。 背景・ねら...
要約 山口県日本海産頭足類目録を作成することにより、本海域の頭足類相とその変遷を明らかにした。本海域では、コウイカ目2科17種、ダンゴイカ目2科3種、...
要約 水源地帯を覆う森林の蒸発散量は、利用可能な水資源量の把握に欠かせない情報です。そこで、日本の多様な気候帯に分布する森林の蒸発散量を統一的かつ簡易に推定する手法を開発しました。 背景・ねらい 日本...
ダイズさび病に高度の抵抗性を示す3種の判別品種は抵抗性遺伝子Rpp1-bをもつ
要約 ダイズさび病に抵抗性を示す4種の判別品種を含む7品種は、さび病抵抗性遺伝子Rpp1、Rpp1-b、Rpp2、Rpp3の1つを保有する。高度の抵抗性を示す3種の判別品種は抵抗性遺伝子Rpp1-bをもつ。DN...
要約 水稲の出穂期は、水田水温の影響を取り入れることで、気温のみを使用した場合より高精度で予測できる。モデル結合型作物気象データベース(MeteoCropD...
変わりゆくシロアリ生息地と寒冷地におけるシロアリ対策の必要性
要約 シロアリの野外生息と被害情報を精査して生息マップを更新した結果、これまで防蟻処理を必要としなかった寒冷地の木造建築物においても、シロアリ対策が必要であることが明らかになりました。 背景・ねらい ...
要約 わが国の主要品種の低温要求量は約1,100チルユニット(CU)であるが「モモ筑波 127号」は約650CUと少ない。休眠覚醒日から満開日までの高温要求量(GDH)...
要約 「さくひめ」は早生で果実肥大に優れ食味良好なモモ新品種である。本系統の休眠覚醒するために必要な7.2°C以下の低温要求時間は約560時間であり...
要約 北関東におけるエリアンサスの乾物収量は最も多収の系統・施肥量では4年目に41t/haに達する。窒素・リン酸・カリ各90kg/haの施肥量でも高い乾物生産性を示すが、乾物収量が多い系統や栽培条件では窒素及びカ...
日本近海に来遊するカツオの熱帯域資源との関係性についての研究展開
要約 初期成長速度の海域間差を指標とし、日本近海で漁獲の主対象となる個体群 (主群) の成長履歴を調べることで、主群が熱帯・亜熱帯の両海域から来遊していることを明らかにした。亜熱帯~日本近海における産卵...
要約 東京電力福島第一原子力発電所事故以降における放射性セシウムの広域拡散状況を把握した。表層海水においては黒潮続流より北側の海域において東方へ速やかに拡散したのに対し、亜表層では亜熱帯モード水に取...
鹿児島県海域におけるブリ類漁獲量の魚種組成とカンパチ類の資源動向
要約 鹿児島県におけるブリ類漁獲量の魚種組成はブリ69.6%、ヒラマサ3.7%、カンパチ類26.7%であった。また、低緯度の海域ほどカンパチ類の割合が高かった。カンパチ類資源量指標値及び稚魚来遊量指数は、周辺...
熱帯地域のイネ主力23品種における高温感受性と開花時刻の比較
要約 熱帯地域でのイネ主力23品種について開花時の高温感受性と開花時刻を比較すると、高温感受性には大きな品種間差がみられるが、開花時刻に関しては品種間に大きな差がなく、早朝開花性を有する品種は存在しな...