要約 水稲各部位におけるセシウム濃度は登熟期に大きく変動する。葉身では他の部位へ転流され濃度が低下するが、最上位節間(穂首)では大きく増加する。カリ施肥量の減少はセシウム吸収量を増加させるだけでなく、...
イノシシによる水稲被害は防護柵の不備が原因で同じ圃場が繰り返し被害を受ける
要約 農業共済補償金の支払い対象となっているイノシシによる水稲の被害には、同じ圃場で複数年繰り返し被害を受ける傾向があり、被害圃場には柵が設置されていない、柵の一部が開いている、不適切な柵の設置をし...
要約 含鉄副産物を土壌に施用すれば玄米の無機ヒ素濃度を抑制できる。ヒ素を吸収しにくくする節水栽培と組合せることで、さらに無機ヒ素濃度を低減できる。市販含鉄資材に代わり含鉄副産物を利用することで、低コ...
要約 「さんさんまる」は、北海道での出穂期が"かなり早"に属するやや低アミロースの良食味水稲品種である。短稈で耐倒伏性に優れ、直播栽培において多収性を示すため寒地における直播栽培に適している。 キーワ...
穂ばらみ期の地上分光計測データから収穫前にコメの収量が予測できる
要約 穂ばらみ期の水稲群落上で分光計測を行うことで、収穫1カ月前に収量を予測すること...
地域ぐるみ獣害対策を実現するための集落間・住民間の合意成立条件
要約 地域ぐるみ獣害対策を推進するためには、まず農業農村振興事業等の施策枠組みに対策を位置づけ、次に構想・計画協議の中で対策案を検討し、さらに土地利用図や構想・計画項目に対策を明記することで集落間・...
いもち病に強く耐倒伏性に優れる良食味水稲糯品種「ときめきもち」
要約 「ときめきもち」は、東北地域中部では"中生"に属する糯種である。いもち病圃場抵抗性は、葉いもち、穂いもちともに"強"である。耐倒伏性は強く、精玄米重は「きぬのはだ」並である。搗き餅の食味は良好で、...
要約 新品種を含む良食味の粳品種から、同一条件で米飯を調製し、自然な咀嚼中の筋電図により個人の咀嚼挙動の特徴がわかる。同一人内では加工条件で差を認めた筋電位変数に良食味品種間では有意差が認められず、...
気象情報を利用して水田圃場の給排水を最適化・自動化するスマート水管理ソフト
要約 予報値を含んだメッシュ農業気象データと発育予測APIを利用して、水田の適正な水管理スケジュールを作成するソフトウェアである。圃場水管理システムに組み込むことで、栽培期間を通じた給排水の自動化およ...
熊本県阿蘇谷の水田下層に出現する酸性硫酸塩土壌の特徴と簡易判別法
要約 阿蘇谷の一部の水田の下層には、表層にあらわれ空気に触れると強酸性を示す酸性硫酸塩土壌が存在する。酸性硫酸塩土壌は硫化水素臭、緑色を帯びた黒色、ヨシなどの植物遺体に由来する泥炭物質から現場で概ね...
要約 水田を利用するサギ類とその餌生物を新たに指標化することで、2012年度マニュアルより簡易に調査できるだけでなく、包括的に水田生態系全体の生物多様性を評価できる。 キーワード 生物多様性、水田、環境保...
アジアモンスーン地域の天水稲作における最適播種期予測による収量改善
要約 全球スケールの季節予報を統計的にダウンスケーリングした気象予測値をモンスーン...
要約 登熟中期の高温乾燥風に伴う水ストレス下では、玄米胚乳において浸透圧調節が起き、デンプン合成が低下する。この浸透圧調節の結果、細胞内では液胞様構造がデンプンに置き換わる代わりに、成熟期まで液胞様...
要約 水田転換畑における子実用トウモロコシの栽培では、プラウ耕体系を導入することで慣行法のロータリ耕体系より高速作業が可能である。プラウ耕体系で栽培した子実用トウモロコシの生育、子実収量、飼料品質は...
反収900kg以上の多収米が安定収穫可能となる小型汎用コンバイン用の多収米収穫キット
要約 開発した多収米収穫キット(多収米用揺動選別部品と多収米用穀粒搬送部品)を小型汎用コンバインの標準部品と交換することにより、粗玄米収量900~1,000kg/10aの多収米を主食用米と同程度の精度と作業速度で安...
予測を含む気象データを利用した水稲、小麦、大豆の栽培管理支援システム
要約 気象情報と利用者が登録した作付け情報から、発育ステージを予測するとともに、適切な追肥量や施用時期、病害の予測情報等の栽培管理支援情報をインターネット経由で届ける農業情報システムである。農業気象...
要約 「とよめき」多収・業務加工用水稲栽培マニュアルは、現地実証を含む試験結果に基づき、多収と業務・加工適性を両立するための生育目標や栽培管理技術と、業務・加工適性評価に関する情報を提供している。 ...
要約 水稲作で問題となる雑草イネ・漏生イネの防除に有効な技術について、利用方法や効果等を解説したマニュアルである。現地実証試験の概要や除草経費についても掲載し、生産者が防除技術を導入する際に活用でき...
高温に伴った背白粒の発生と窒素施与による白濁抑制の細胞生理学的要因
要約 高温下の玄米背側外胚乳では、タンパク質合成が阻害されデンプン・貯蔵タンパク質集積の低下とともに、細胞質に液胞様構造が残存することで空隙を形成し白濁する。追肥により、高温下でもタンパク質合成が維...
気候、栽培条件の趨勢を考慮した水稲の面的出穂日予測のWeb発信システム
要約 水稲の面的出穂日予測に、30年平年値よりも、前年からの10年平年値、5年平年値を入力値とした方が、出穂日とその平年差の推定精度が向上する。本予測情報のWeb発信システムにより、事前に、広域的な出穂日と...